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春服の季節

まるで春服を着てはいけないような空気だ。

不安の雲が空を覆う。

今日の風はこんなにあたたかいのに。

日本橋のオカメザクラは満開を迎えた。

季節は止まったわけじゃない。

毎日が止まったわけじゃない。

春の日には、春服を着る。

そういう気持ちを思い出したい。

# by yukotto1 | 2011-03-16 10:44 | その他

日本橋経済新聞

ずっとブログを放っておいて何をしていたのかというと、こういうものを立ち上げていました。

日本橋経済新聞
http://nihombashi.keizai.biz/


大半の記事を私が書いています。

8月17日午前10時に更新予定の記事は、ぜひ読んでもらいたいものです。

近いうちに、なぜ私がこのサイトを立ち上げることになったのか、何をしたいと考えているのかについて書こうと思います。

# by yukotto1 | 2010-08-17 00:47 | その他

さいきん

すごーく、忙しくしてます。
もう、とんでもなく、忙しいです。

忙しいのは自分のせいですが。

7月10日あたりを過ぎたら、時間ができると思います。

たぶん。

# by yukotto1 | 2010-06-17 00:17 | その他

モリンコの結婚式-ドリームガールズ-

去年の4月は、3週連続で友人の結婚式があった。
いまさらなのだけれど、そのうちの1つの式の話を今日は書こうと思う。

新婦モリンコとは、2年半くらい前に知り合った。
共通の友人が主催した、長瀞でのラフティング合宿で出逢ったのだ。

立ち寄った温泉の脱衣所で、モリンコは私にヘアトリートメントをくれると言った。
化粧品会社に勤めている友人からサンプルをもらったそうで、「これ、すごくいいから」と薦めてくれた。
それから私のことを、原沙知絵に似ていると、しきりに言った。

モリンコは私より6つ年下で、フリーのカメラマンをしていた。
福岡出身で、地元の大学の写真科を出た後、東京で働いていた。

モリンコは、自分のことを「モリンコ」と呼んだ。
モリンコは、背が高く、髪が長く、化粧っ気がなく、キュートな笑顔をしていた。

そしてモリンコは、その夜、みんなの前で大きな発表をした。
「こないだプロポーズされたから、結婚します」

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# by yukotto1 | 2010-04-22 00:39 | ノリノリの映画

世界の循環器系-ハッピーフライト-

photo by hikaru

アイスランドの火山噴火が、大変な事態を引き起こしている。
噴煙が欧州の空を覆いつくし、航空機が空を飛べないのだ。

欧州各国の空港はもちろんのこと、欧州へ向かう世界中の飛行機が全て足止めを食らっていて、成田や関空でも、空港で寝泊りすることを余儀なくされた多数の外国人旅行者が空路再開を待ちわびている。

どんなに情報技術が発達して、瞬時に世界中から必要な情報を得られる時代になっても、外国に暮らす友人と、距離を感じず気軽に会話できる時代になっても、世界を旅する人の数は減らない。
景気の影響で一時的に減ることがあったとしても、大きな流れでは、全世界での海外旅行者数はますます増加する傾向にあるのだ。

情報技術の進歩がもたらす心理的距離の接近は、世界をどんどん一つのものにしている。
同時に、航空技術の発達が移動時間の劇的な短縮を実現している。
そして人は、むしろ旅を厭わなくなった。
それどころか、もっと旅をしたいと思うようになった。

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# by yukotto1 | 2010-04-21 01:15 | 笑える映画

花と映画と-お買い物中毒な私!-


photo by hikaru

ある友人は、花の名前をよく知っている。
駅から自宅へ歩く間に見かけた花の名前を、10種類ほど言い当てられる。

犬の種類もよく知っている。
その血統や気性なんかも知っている。

当たり前みたいに「イングリッシュスパニエル」と言われても、私は「イングリッシュ」なのか「スパニッシュ」なのか混同してしまう始末だ。
それがどんな姿かたちの犬なのか、名前だけ聞いても分からない。

一方、その友人はビジネス用語なんて知らない。

漫画には詳しいのに、映画には詳しくない。
神話には詳しいのに、落語には詳しくない。

私たちは同い年だし、同じ街の出身だし、同じ中学で学んだし、同じような方言で話すのに。
けれども、私たちの興味関心はまったく違うところにあって、そのせいで持っている知識はあまりに違っている。

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# by yukotto1 | 2010-04-20 00:54 | ハッピーになる映画

戦場の緊張-ハート・ロッカー-

間に合うか間に合わないか微妙な時間だったので駆け足で急いで、そのせいで、鼓動が少し速くなっていた。
本編開始間際にようやく席に着いて、一呼吸つこうとしたのだが、まるきり、それは無駄だった。
心拍数は、下がるどころか再び上昇をはじめたのだ。

映画は、冒頭からいきなり緊張に満ちていた。

舞台はイラク。乾燥した砂漠の街。

爆発物処理のための遠隔操作ロボットが不具合を起こし、潜水服みたいな重装備に身を包んだ兵士が、それを直すために爆発物に近づく。
簡単な作業を終えてそこを離れ始めたとき、援護する仲間の兵士が街角に携帯電話を操作しようとする不審な男の姿を見つける。

「携帯電話を捨てろ!」
銃口を向けながら大声で叫ぶが、男は英語が分からないというふうにニヤニヤと笑っている。

防護服の兵士は走り出す。
重たい装備を揺らして、懸命に、必死に、無我夢中。

観客である私は、迫り来る爆発に身構える。

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# by yukotto1 | 2010-03-22 18:53 | ぐっとくる映画

アカデミー賞

本年度のアカデミー賞が発表されましたが、作品賞は「ハート・ロッカー」。
「アバター」との夫婦対決と注目されましたね。

で、今日、さっそく「ハート・ロッカー」を見てきました。

なるほど、私もこちらに一票。
面白い映画でした。

「アバター」は、確かに新しい映画のかたちを提案する作品ではあるのですが、3Dという要素を除いたときにどうかというと、それほどの強い何かがあるとは思えない。

何度も何度も反芻したくなる物語ではないわけです。
台詞の一つさえ、あまり思い出せない。

その点、「ハート・ロッカー」は、シビアでリアルな大人の映画です。
感情をわしづかむところがある。

次回、感想を書こうと思います。

あ、「歩いても歩いても」もそのうちに。

# by yukotto1 | 2010-03-11 00:59 | その他

季節は輪廻の如く-春の雪-

強く冷たい風が水分の多い雪をつれてきた。
アスファルトに薄く積もってぬかるんで、とてもきれいとは言えない。
ブーツの踵に、細心の注意を払いながら歩く。

東京のなごり雪。
3月9日に降った雪。

先週は、日中、コートがいらないくらいの陽気だったのに、この時期の手のひら返しはまったく手厳しい。
思わせぶりもいいところ、そうするほどに恋しくなる春の策略に、毎年まんまと嵌められる。

季節は輪廻の如く。
輪廻は季節の如く。

「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」

百人一首で私が一番最初に憶えた句で、そして、私が一番好きな句だ。
そして、三島由紀夫晩年の小説を映画化した「春の雪」においても、意味の深い句となっている。

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# by yukotto1 | 2010-03-10 01:33 | 切ない映画

次こそは・・・

「おとうと」「人間失格」と、少し暗めのネタが続いてしまいました・・・。

春なのに・・・。(今日は寒かったけど)

次は「歩いても歩いても」を記事にすると思います。

明るい話になるかな?
うーん、ちょっとあやしい。

「歩いても歩いても」、すごくよかったんですよ。

冒頭が料理のシーンで、一瞬、「めがね」「かもめ食堂」路線を思わせるのですが、実際は全然違います。
もっと毒があって、もっとリアルで、もっと愛おしい。

荻上監督作品は、オーガニックコットンのような、ナチュラルだけど贅沢で特別な感じ。
抑制のある、自律的な生活というか。
変な話、気が抜けてるのに、ちょっとがんばらないとたどり着けない感じ。
エコとか、スローライフとか、ロハスって、ちょっと「禅」っぽいでしょ。
禁欲的な感じがする。
登場人物たちはたいてい、悟りを開いたみたいに、感情がフラット。
あれは、ナチュラルなようでナチュラルじゃない。つまり、ファンタジーなのです。

一方、是枝監督作品は、もっとグロテスクで本質的です。
「誰も知らない」の監督さんですからね。
そりゃそうでしょう。
単なるホームドラマなわけがない。

つまりですね。
「PASCO超熟」と「ミツカン金のつぶ」のCMは、どちらも食事を作ってるわけですが、似ているようで背景は大きく違うわけです。

なんのことか分からない?
分からないなら、映画を観なさい。

「かもめ食堂」と「めがね」と「プール」と「歩いても歩いても」。

そんなことを知っていてCM見ると、また味わいが違うもんですよ。

# by yukotto1 | 2010-03-08 00:06 | その他

太宰の耳打ち-人間失格-


photo by hikaru

何か映画を観ようということになって、友人が提案したのが、公開翌日の「人間失格」だった。
生田斗真が主演なので、アイドル映画なのだろうかとも思ったけれど、太宰治とジャニーズという、あえての組み合わせに少し興味が湧いたので、その提案に乗ってみる。

一般受けしなさそうな映画だが、新宿の角川直営の映画館は、思いの外満席だった。
生田斗真目当てなのだろう、若い女の子のグループが多い。

彼女たちは原作を読んだことがあるだろうか。
そう思ったら、連れの友人も読んだことがないと言った。

私が「人間失格」を読んだのは、大学生の頃だっただろうか。
もう内容はだいぶ忘れた。

だけど、とにかく太宰治は好きじゃない。

ネガティブで破滅的だから。
ナルシストで自虐的だから。

私は、ああいう世界観を好きだと言いたくない。

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# by yukotto1 | 2010-03-07 23:41 | 考えてしまう映画

きょうだい-おとうと-

錦糸町のレイトショーで、200ほどある座席は数えるほどしか埋まっていない。
山田洋次監督作品とあって、観客の年齢は還暦過ぎばかりだ。
そんな中で、私はひとり、席に着く。

会社帰りに「おとうと」を観て、おそらく10年ぶりくらいに映画館で号泣してしまった。
確かにいい映画だったけど、嗚咽を堪えるほど心に効いてしまったのは、私が二人の弟をもつ姉だからだろうか。

弟という存在のことは、日常の中ではほとんど忘れてしまっている。
幼いころはよく一緒に遊んだが、今は、親を想うほども意識に登場しないし、友人ほど近くもなければ、気を遣いもしない。
ただ、彼らが生まれたときから、私が姉で、彼らが弟であるという関係性だけは決まっている。

弟たちは、同じ仕事をしているせいか、互いに素直にならないし、無駄な会話はほとんどしない。
けれど、私と弟たちは、それぞれ仲がいい方だと思う。

それは、私たちと同じく3人きょうだいの、父と叔母と叔父にも当てはまるようで、父と叔父は、兄として、弟としての立場で、互いのプライドを度々ぶつけるが、姉であり妹である叔母は、頑固な男きょうだいの間で朗らかに笑って、いつも優しく、兄を立てたり、弟を守ったりしていた。

3人きょうだいは、叔母が要になっていたのだ。

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# by yukotto1 | 2010-02-25 23:30 | ぐっとくる映画

遅筆

最近見た新作「おとうと」「人間失格」で1本ずつ記事を書きかけてますが、なかなか進まない・・・

というか、ネタが暗すぎて、なんか落ち込んだり・・・

「おとうと」なんて、すごくいい映画で号泣したのに。

昨日はうっかりテレビで「突入せよ!あさま山荘事件」を見ちゃいました。
あの事件が10日間もテレビで生中継された1972年2月って、なんかすごいなあと思ってしまいました。
日本赤軍とかっていう概念が、そんなにすごく昔ってわけでもないのに、生まれていない世代にはさっぱり分からない。
安田講堂占拠事件も含め、なんだか、よその国の話みたいです。

あと、本作は2002年の映画なんですが、上地祐輔とか荒川良々とかが結構いい感じのチョイ役で出てるのが笑えました。

最近、地上波でやってるテレビに見入ってしまうことも多く。

見るつもりなかった「ハッピーフライト」とか「タイヨウのうた」とか。

でも、「ぽにょ」を見損なってるんですよねえ。いまだに。

# by yukotto1 | 2010-02-23 11:03 | その他

春色気分-プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角-

photo by hikaru

ファッション業界に半ば足をつっこんでから、半年以上経つ。
それは、上司の突然の異動に伴って、私のメインの仕事になった。

もともと温め続けた企画が実行フェーズを迎えたという感じなので、やるべきことに迷いはないが、とはいえ、まったく不慣れな世界である。
ロジックを組み立てて仕事するのを主としてきた私にとって、「ファッション」なんていう、感覚的世界で自分が仕事をするなんていうことは、思いもよらなかった。

さながら、「プラダを着た悪魔」の主人公アンディのようだが、以前にその映画についての記事で書いたように、未経験の世界でまず必要なのは、その世界のルールを知ること。

私は、決してファッションに詳しくない。
常識的な、ごくごく普通レベルのセンスしかない。

私が仕事で相手にするのは、バイヤーやスタイリスト、モデル、ジャーナリストといった感性で勝負する人たちであって、彼らとのコミュニケーションを成功させるためには、彼らを理解し、同じ言葉でしゃべる必要がある。

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# by yukotto1 | 2010-02-18 00:44 | ハッピーになる映画

イメージの中で-きょうのできごと a day on the planet-

photo by hikaru

今このとき、生まれた人もいれば死んだ人もいて、笑う人もいれば泣く人もいる。
タクシーを拾った人もいれば地下鉄を降りた人もいて、雨が降り始めた街のずっと西の村では虹がかかる。
誰かが電話をかけて、誰かの電話が鳴る。
お風呂あがりの君と、洗濯物を干す私。
あるいは、まったく同じ瞬間に、くしゃみをした二人。あくびをした五人。

想像を巡らせると、同じ時間の同じ星の上で、数十億の人間が各々勝手に活動しているという当たり前の事実が全く奇妙に思えてくる。

現実は無限に複次的で、ただ、ごちゃごちゃとしている。
あらゆるところで絶え間なく、生まれて死んで、姿を変えて。

Twitterを始めたら、それが可視化される感覚を知った。
顕微鏡を覗いて、エンドレスな細胞分裂を観察するような感じだ。

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# by yukotto1 | 2010-02-13 02:22 | ぐっとくる映画

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