生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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オフ会の不思議-電車男-

a0032317_10542273.jpg先週、日曜日の夜。
西麻布交差点に程近いお店、CICADAに集う。
最近知り合ったばかりの、エレガントな女性と待ち合わせ。
遅れて彼女の恋人が来ることになっている。

そもそも、「彼女の恋人」の方が知り合いで、10月の初め、彼を通じて知り合った。
とても素敵な人だったので、ぜひお友達になりたくて、彼の了承を得て、彼女を「お食事行きましょう」と誘った。



立ち居振る舞いの優雅さや、とても洗練されたいでたちはもちろん、彼女のちょっとした言葉の選び方がセンスにあふれていて、思わずくすっと笑ってしまうほど私にとっては小気味いい。
「そうそう。そう言いたかったの」というバランスの、会話のすくい方、といったものかしら?

遅れて合流した「恋人」は、実に満足といった感じで終始ニヤケ顔がおさまらない。
私は結構、人のノロケ話を聞くのが好きなので、ふたりの間にできた幸せな空気にアテられるどころか、こちらも優しい気持ちになる。

ところで私たちは、3人ともブログを書いている。
実は、このふたりが出会ったきっかけは、まさにそのブログで、彼が綴っているブログに彼女がちょっとしたメールを送ったことから始まった。

偶然のようだけれど、必然かもしれない。
お互いのブログの記事を読んで、あらかじめ相手のあらましのようなものを知っていた。
逆に、属性は知らない。
職業や、年齢、ルックス(今回は女性の方は写真が載っていたようだけれど)は文面からの想像の域を出ない。

通常の人と人との出逢いからすれば、順番が逆だし、いわゆる「ネット上の出逢い系」とは違って、ずっと深く確かな相手像を知ることができる。
もちろん、それが恋愛につながるとは必ずしも言えないけれど、今回に関しては、普通に知り合ったとしても、とても素敵なふたりだから、ちょっとドラマチックなきっかけが関係を加速させるのは自然なことだった気もする。

ふたりの出逢い、関係の深まり、それから付き合い始めるまで、彼のブログではリアルタイムで報告がされ、多くのブログ読者が見守って、一時かなり盛り上がっていた。(もともと彼のブログはランキング上位になるほどの人気サイトなのだけれど)
失礼かもしれないが、最近本にもなって話題の「電車男」を髣髴とさせるエピソードだ。
「電車男」、ネットとリアルが上昇系の流れを生んだ、感動物語。
新しい人間関係、新しい世界を見せてくれる。

かくいう私も、彼のブログに初めて彼女がコメントを書き込んだときから、彼女のブログを読んでいた。
とても女性らしく、センスにあふれた彼女のブログを、もうかれこれ4ヶ月くらい覗いている。
会ったこともない人だけれど、「どんな人なんだろう?」という興味関心と、不思議な親しみが湧いていた。
だから、彼がブログで彼女に知り合ったと聞いたとき、「あのブログの彼女に違いない!」とすぐに分かった。

そういったこともあって、彼女にはぜひ会ってみたかった。

逆に、彼女も私のブログを読んでいた。
それも、彼のブログに私がコメントを書き込んだのがきっかけ。
彼と彼女が出会うよりも前の話。

私たちは3者のブログを読んでいて、その夜も、断片的にお互いの日常を知っているのが笑えた。
「何線で通勤してるの?」と聞かれて、「横須賀線で新橋まで行って、そこからバスに乗ってる」と言ったら、「ああ、そうだよね。ブログに書いてたものね」となる。
「こないだ広島行ってたでしょー」となる。

不思議、不思議。

「これってオフ会って言うんじゃない?」
と彼が言って、「アハハ、そうだね」と笑った。

ご存知の通り、英語の「off‐」というのは「~から離れて」という意味。
今回は、一般的な「オフ会=off-line meeting」という意味に加え、実は「オフ会=off-ex-boyfriend meeting」という意味も加わる。

元カレの親友とその彼女、それから私。
元カレは遠方在住にて不在。

微妙に複雑な関係性をほどき、純粋なお友達関係を築くことを目的とした今回のオフ・モトカレ会。

とても魅力的な人たちなので、私は、元カレなど抜きにしても、おふたりと仲良くしたい。

全く無関係だったはずの私たちが、縁の連続で有機的につながる。
今、リアルな出逢いに結びついて、これから何らかの物語が紡がれるだろう。


電車男
著者:中野独人
出版社:新潮社
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by yukotto1 | 2004-11-01 00:18 |