生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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私はマニュアル読まない派-ジュマンジ-

お誕生日のお祝いにと、i pod miniをいただいた。
鮮やかなメタリックブルーのボディは、数々の色のなかで私のイメージなのだそうだ。

5月の空の色みたいで、嬉しい。

さっそくいくつかのCDをインポートしてみようと思い、作業を始める。
私はこういう何か新しいメカなりソフトなりを使うとき、マニュアルや説明書の類を一切見ない。
大したポリシーがあるわけじゃなくて、ただ単にめんどうだからっていうだけだけれど。



今回もご多分に漏れずなわけだけれど、特につまづくことなく作業は進んだ。

お気に入りの「オペラ座の怪人」のサントラ、ノラ・ジョーンズ、それからcoba。
2枚目をインポートしている間にシャワーを浴びて、3枚目をインポートしている間にベッドに入る。
朝になったら終わっているはず。

翌朝、i podをケーブルからはずしてカバンに入れ、駅に向かう道々、イヤホンを耳に突っ込んだ。
今日から私も、「なんとなくAppleな出勤」の仲間入り♪

「オぺラ座の怪人」の一曲目「Overtune」を聴きながら、初めてのi podの操作にトライしてみる。

このただ円いだけの白いパッドをどんなふうにどのくらい回したり押したりしなければならないのかを、色々試してみて一定の法則性を見つける。
それは携帯電話の操作とも似ていて、ごくシンプルなものだった。
すぐに飲み込む。

こういう単純なキー操作で様々な要素を実現するというのは、作る側にとってはなかなかやっかいで、結構なレベルの技術力が必要になる。
昔、ゲーム会社でバイトしていたことがあるので、そういうのはなんとなく分かる。

そんなふうにAppleに感心しつつ、i pod miniの液晶モニターを見て変だなと思った。
リストにたった5曲しかない。
きのう、アルバム3枚分、30曲以上インポートしたはずなのに。

i podのどこかに隠れているんじゃないかと無謀な詮索をしてみて、いろんなフォルダを覗いたり、ダイヤルを無用にぐるぐるまわしてみたりする。
やたらにやっても、意味がない。

どうもおかしい。

駅のホームでも、電車の中でも、色々とトライしたものの結局だめだった。
初日のリンゴ出勤は、テンションが挙がらないまま終わった。

オフィスで、今同じプロジェクトルームで働いている仲間に訊いてみる。
なんとこの部屋にいる4人全員がi podユーザー。
リンゴのシェア100%。

「あのぅ・・・、i podって普通にCDをインポートするだけじゃだめなの?
PCで一回再生もしなきゃだめ?」

なぜこう訊いたかというと、i podで現在聴ける5曲というのは、たまたまインポートが終わったことに気づいたとき、自動的に(?)PCで再生がスタートしていた曲だったからだ。
6曲目の途中で私はその再生をとめて、2枚目のCDと交換した。

i podにおける先人たちは、丁寧に私にそのしくみと操作について教えてくれた。
インポートと言うのはPCに音楽を取り込んだだけの状態で、i podを再接続して端末の更新をしなければならないらしい。

なるほど。
ありがとう。

っていうか、マニュアル読めよ、という感じだろう。

こうやって心優しい人が助けてくれたりするので、ますます私は甘えてマニュアルを読まない。
今回はちらっとめくったけれど、日本語がこなれていないので、一瞬で疲れた。

マニュアルを読まないと、どんなことが起きるか。

映画「ジュマンジ」では、主人公たちがさんざんな目に遭う。

少年が森で奇妙なボードゲームを拾い、ガールフレンドと遊んでみることになる。
ぱっと見はすごろくで、遊び方もまるきりすごろく。
ごくごく単純に、サイコロを振って出た目の数だけコマを進める。

いや、進めるというより、ゲーム「ジュマンジ」では勝手にコマが進む。
すごろくのマスには、「ジャングルで吸血蚊に襲われる」とか「大洪水が来る」とか、そういうメッセージが書かれていて、それが現実に起きてしまう。

突然起きるパニックが、尋常ではないスケールなのが面白い。
突拍子もない不幸が、なんの言い訳も抵抗も許さず、プレイヤーたちを巻き込むからだ。

なんだか本当にこんなゲームがこの世にあったら、なんていう想像を駆り立てて、結構怖くなる。
「ジュマンジ」にマニュアルがあったかについて映画のなかで表現されていたかは憶えていないけれど、もしあったとしたら、少年たちはそれを読むべきであったし、それを読む限りは手を出すべきではなかった。

この映画を観て以来、私がもし、どこかの森の奥で、あるいは押入れの中に、見たことのない不思議で古ぼけた箱を見つけたら(そもそもその設定が突拍子もないけど)、どこかに説明書きはないかと一通り見まわそうと心に決めている。
この件においてだけは、心優しい先人が助けてくれることもないだろうし、ヘルプデスクや製品保証も期待できそうにないからだ。


ジュマンジ Jumanji(1995年・米)
監督:ジョー・ジョンストン
出演:ロビン・ウィリアムズ、ジョナサン・ハイド、キルスティン・ダンスト他
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by yukotto1 | 2005-06-01 03:13 | 怖い映画