生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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健康第一-スーパーサイズ・ミー-

a0032317_1325285.jpgあなたはどのくらいの頻度でファーストフードを食べるだろうか。
殊に、関東でマック、関西でマクド、アメリカでマクダーナと呼ばれる、黄色いお山二つが目印の店に、どのくらいの頻度で足を運ぶだろうか。

私は、たぶん月に一度か二度。



土曜の深夜に「スーパーサイズ・ミー」を観始ていたら、「あー、もうファーストフードはやめよう」と単細胞な私はうっかり感化されてしまった。

マクドナルドが銀座に一号店を出したのが1971年と言うのだから、田舎育ちの私が子どもの頃、近所に一店もマクドナルドがなかったといっても、そんなに不自然なことじゃない。
だから私の記憶にあるマクドナルドは中学生くらいからで、わざわざ神戸の三ノ宮まで出かけてセンター街で友だちととる昼食、といったイメージから始まった。

三ノ宮のセンター街を入ってすぐの右手にその店はあって、それなりに中高時代の思い出なんかがある。
中学生のころ数ヶ月に一度、全国模試を受験するため三ノ宮の駿台予備校まで友だちと出向くことがあり、その度必ずその店でテストの答え合わせをした、とか。
高2のとき、デートした男の子が、カウンターの前でつまづいて派手にトレイの上のものをぶちまけてしまった、とか。

東京に出てきて、大学時代、私は小田急線の梅が丘というところに住んでいたのだけれど、年に一度の試験勉強シーズンは、駅前のマクドナルドに大量の教科書を持ち込んで、朝から晩までそこに居座って勉強したことも思い出深い。

学生時代のお金も気負いもなかった頃には、ほんとに、お世話になったものだ。

そんな懐かしさも働くせいか、いい加減いい年の大人になっても、時々、無性に食べたくなってしまう。
特に、あの塩っからいポテト。

でも、でも。
「スーパーサイズ・ミー」はなかなかの衝撃だ。
隣で仕事をしていた彼も思わず手を止めて見入ってしまうほど。

製作者自らが身を呈し、「1ヶ月3食すべてマクドナルドだけを食べ続ける」という壮大な実験。
小学生だったらはしゃいでしまいそうな提案だけれど、実際にやるとなると、これは真剣に体に悪そう。

体重が増える。それはもちろん。
体脂肪も増える。なるほどそうだろう。
血糖値が上がり、血圧も上がる。それもそうそう。
肝機能が低下し、白目が黄色く・・・それはやばい。

たった2週間で、体の器官のあらゆるところが、異常をきたし始める。
マクドナルドを食べ続けただけで、肝臓がアルコール中毒の人と同じになるだなんて、ぞっとして吐き気さえする。
おまけに、半ばうつのようになって、気分が沈んでやる気が出なくなってしまうのだ。

実は先月、人間ドックを受け、「胸にしこりがある」という診断をされてしまった。
見た目以上に丈夫にできていて、滅多に病気などしない私が、「胸にしこりがある」だなんてもう、お先真っ暗レベルの衝撃告知で、実際、結構本気で凹んだ。

改めて精密検査を受けるように言われ、まだそれが腫瘍だともなんともはっきりしないうちから、余計な妄想がめくるめいてしまい、「どう親に報告すればいいのか?」とか「胸を摘出したら嫁にいけなくなるのでは?」とか「残りの人生をどう過ごすべきか?」とかまで、ぐるぐると考え込んで泣きそうになったり、幼なじみに電話して不安を分かち合ったりした。

その翌日には、すっかり開き直ってしまったけれど。
第一、「疑いがある」と言われただけでfactは何もない。

そして実際、精密検査の結果も、もちろん癌なんかじゃなく特段の異常はなかった。
話によると、「胸にしこりがある人」の9割は何の問題もないらしい。

まあ、折も折、ちょうど今月はピンクリボンキャンペーン(乳がん早期発見キャンペーン)中で、10月1日には東京タワーがピンク色に点灯したりなんかする、そんなタイムリーな時期だった。
今回初めて婦人科検診を受けて、いきなりショッキングだったのだけれど、定期的な健康診断は自分が安心するためにも必要だと重々に感じた。

大学時代の友人のひとりも、初めて婦人科検診を受けたら良性のポリープが発見されて、先日その手術を受けた。
案外と、そんな事例はたくさんある。

もちろん、マクドナルドと癌の関係までは直接ないとしても、健康管理は自己責任。
気をつけなくちゃと思うと同時に、大事な人の健康も気になったりする、三十路の今日この頃だったりする。


スーパーサイズ・ミー Supersize Me(2004年・米)
監督:モーガン・スパーロック
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by yukotto1 | 2005-10-13 00:41 | 考えてしまう映画