生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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揺れる鈴の音-あなたが寝てる間に・・・-

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汐留シオサイトの今年のツリーは、一風変わっている。
日テレの前と、カレッタ汐留、シティセンターの前。
かたちは同じでそれぞれに色の違う、キャンドルツリー。
遠目から見ると律儀な円錐状のツリーだけれど、よく見ると、灯のひとつひとつが、ランプのようにガラスの傘を着たろうそくなのだ。

最初は電灯だと思っていたのだけれど、深夜に帰宅する折、大半の灯が消えた後、数えるほどのランプだけが寂しく取り残されているのを目撃し、「ああ、本物の火だったんだ」と気がついた。
なかなか、凝っている。



それにしても疑問なのは、この一つ一つが本物の灯だとするなら、誰がいつそのろうそくに火を点しているのかということだ。
私はその状況に出くわしたことがない。
自動点火装置があったりするのかもしれないが、ランプが置かれた木製の枠は、なんの導線につながっている様子もなく、どうも機械的な匂いがしないのだ。
このところ、気になっていること。

街はすっかりクリスマス気分で、イルミネーションを見て歩くのは楽しい。
それらしいBGMが流れたり、お店のディスプレイももちろん、赤やグリーンや柊の葉。

去年のクリスマスは何をしていたっけ?と思い出そうとしたら、そうだった、シチリア旅行中だった。
一年がぐるり巡り、歳月が夜空をひらり流れたのを感じる。

シチリアから戻って、年末に実家に帰った折、WOWOWで観た映画。
クリスマスは過ぎてしまった後だったけれど、ちょうどそんな雰囲気の「あなたが寝てる間に」。

サンドラ・ブロック主演のお決まりのラブコメだ。
その、お決まりっぽさが、またクリスマスっぽい。

独身で恋人もいない、色気に疎くてぱっとしない駅の切符切りのルーシー。
毎朝改札を通るハンサムな男性に、眺めるばかりの片想いをしている。

クリスマス・イヴの朝、憧れの男性がホームに落下する事故を起こし、ルーシーはそれを助けて病院まで付き添う。
それを見た男性の家族や友人が、ルーシーを彼のフィアンセだと思い込む。
そして、男性が目を覚ましたとき、彼は記憶を失っていた。

いかにも映画的な設定の中、ルーシーは少女漫画にありがちな「ドジでノロマで大してかわいくもないのになぜかモテモテ」の主人公ばりに複数の男性からアプローチされ、それまでのぱっとしない人生が一気に変化を迎えてしまう。
そして、彼女は自分の殻を破って、恋や未来に対する積極性を見つけていくというわけだ。

「こんな都合のいいことがあれば、いいんだけどね・・・」と当時テレビを観ながら思ったけれど、今年一年を振り返れば、それはそれなりにいろんなことがあり、私に関しても周囲の友人に関しても、押し寄せるように様々な変化が起きていて、それが軒並みハッピーな方向であることに驚きと幸せを感じないでいられない。

「あなたが寝てる間に」とまではいかなくても、一年の月日がもたらしたものは、想像したより大きい。
目を閉じて、それを開くまでのわずかな間にも、夜は更ける。
わずかな間に、朝日が昇る。

柊の葉も鈴の音も揺れるのだ。



あなたが寝てる間に While You Were Sleeping(1995年・米)
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:サンドラ・ブロック、ビル・プルマン、ピーター・ギャラガー他
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by yukotto1 | 2005-12-16 00:19 | ハッピーになる映画