生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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待合室-世にも奇妙な物語 映画の特別編-


到着時刻の定かでない列車を待っている。
突然の土砂降りのせいだ。

待合室では、弱りきった人びとの顔。
雨足は強い。早く帰りたい。

目処の立たない待つ時間を、どう過ごすか、そこに人の知恵や独創性が試される。




ドラマシリーズである「世にも奇妙な物語」の映画編。
始まりはそんなふうな街外れの待合室。
タモリ扮するストーリーテラーが、待合室の人々にとっておきの「世にも奇妙な物語」を語る。

ドラマでもそうだが、このシリーズは一編一編がよくできている。
脚本が秀逸で、キャスティングも面白い。
思わず引き込まれてしまう短編の数々。

待つ時間、私なら、何をするでもなくぼんやりと考える。
いつ終わるとも分からないなら、普段は及ばないような、答えの出ないことを考えるのもいい。

自分を見つめてみる。
一つ一つ紐解いて考えてみる。

列車はまだ来ない。
隣の駅で停車中。

私は到着を待ち、隣の駅では発車を待つ。
足止めをくって、でもその時間が与えてくれるもの。

大事なものはなんなのか。
内省して、自分に足りないものも考える。
ひとつの感情が胸の奥で広がる。

答えを探すためでなく、ただ見つめるという作業を通じて、自分を新たにする。

冷静に。
慎重に。
そして、私らしく。

こればっかりはひとりきりの作業だ。
大好きな人に頼ることもできない。

汽笛の音はまだ聴こえない。
まだ少し、ただ待つ。


世にも奇妙な物語 映画の特別編(2000年・日)
監督:鈴木雅之、落合正幸、星護、小椋久雄
出演:タモリ、山本耕史、佐藤隆太他
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by yukotto1 | 2005-12-20 00:39 | 怖い映画