生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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明石家さんまと父のこと-さとうきび畑の唄-

「ざわわ、ざわわ、ざわわ・・・」
森山良子のさとうきび畑の唄。

この唄を初めて聞いたのは彼女の歌声ではなかった。
宮沢和史がパーソナリティのJAL機内の音楽番組の1曲で、誰か男性が歌っていた。
そのときから確かに気になる曲ではあった。

この曲を主題歌にした同名のドラマがあると知ったのは、今年の初めごろだったか。
明石家さんまが主演、黒木瞳に仲間由紀恵、坂口健二、上戸彩、オダギリジョー・・・と豪華キャストが青々としたさとうきび畑の中で笑っている。
これはぜひ観たい、ずっとそう思っていた。



そもそもこのドラマがテレビで放映されたのは、昨年の秋で、著名な賞もとったらしい。

ある週末、思い立って、DVDを借りた。

「ざわわ、ざわわ、ざわわ・・・」

「さとうきび畑の唄」、久しぶりに映像作品に号泣した。
ずるいほど、ツボにはまる。

明石家さんま、大体からして、この人は私の父を髣髴とさせる。
痩せた体型に日焼けした肌、白いちょっと出っ歯、そしてベタベタの関西弁、ひょうきんな性格と照れた笑い。
そらもう、よう似てはる。

その明石家さんまが父親役である。

沖縄の戦乱の中、平和な家族が巻き込まれていく。
日本版「ライフイズビューティフル」と言ってしまってはあっけないが、要は、どんな逆境にも、明るく、ひたすら明るく家族に笑顔を与えようとする父と、その妻、子供たちのお話。

その正直さ故に、非情にもあっけなく死んでいく父親の姿に、まるで自分の父を重ねた。
うちの父が戦争に出たら、きっとこういう死に方をしただろう。

だから、絶対に、そんな死に方を父にさせたくないと思った。
そして母や弟に、そんな悲しみを与えたくないと思った。

あらゆる父と母と子に、そんな思いは絶対にさせてはいけないと思った。
とても悲しくて、悔しくて、涙が後から後からあふれてきた。




さとうきび畑の唄 完全版(2003年・日)
演出:福澤克雄
出演:明石家さんま、黒木瞳、仲間由紀恵、上戸彩他


さとうきび畑さとうきび畑
森山良子 寺島尚彦 五十嵐宏治
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by yukotto1 | 2004-06-30 01:23 | ぐっとくる映画