生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

テストと数式と世界の真理-Π(パイ)-

ときどき観てうなされるのが、テストの夢。
もう学校と名のつくところを卒業してから5年以上経っているのに、相変わらず私を悩ませてくれる。

昨晩もそうだった。



あんな夢を見たのは、実家に帰ってきたからだろうか?
今回のテストは、まさに苦手の数学。
しかも教官は、大嫌いだった中学の担任だった。

さっぱり解けなくて、問題用紙の前で冷や汗をかく。
意味不明な数式が頭の中をめぐる。

うなされそうな数学映画といえば、「π(パイ) 」を思い浮かべる。
世界のあらゆるものは数式であらわせると信じる男が、妄想と現実のハザマで身悶える、奇怪な作品。
この映画、深く考えては自分も病みそうなので、深く考えてはいけない。
ただその病的な苦悩、人の脱しきれない業のようなものを肌で感じるにとどめるが正しい。

モノクロとテクノがぐるぐるとまわる、まさに悪夢。
それでも惹きこまれていく悪夢。

数学嫌いの私だが、全てのものを数式で表すというのには、ロマンも感じる。
数式によって規定される世界というのは、いわば壮大な運命論の塊で、その運命論によって支えられる勇気だってあるからだ。

そういえば、この映画のモチーフの一つ「カバラ」と言えば、最近マドンナはじめハリウッドの有名人がはまっているというユダヤのカルト教義だったはず。
アメリカというのは、おかしなものが流行る国だ。


π(パイ)(1998年・米)
監督:ダーレン・アロモフスキー
出演:ショーン・ガレット、マーク・マーゴリス他
[PR]
by yukotto1 | 2004-06-30 01:32 | アートな映画