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生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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カテゴリ:しっとりする映画( 7 )

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人と人には、それぞれ、ちょうどよい距離感や関係性がある。

燃え上がる熱情だけが運命ではなく、気づくとそばにいる自然な関係にも、すれ違いを繰り返す歯がゆい関係にも、視線で挨拶するだけのさりげない関係にも、固有の運命があると、私はそう思う。

慎重に探りあいながら、あるいは成り行きに任せるままに、収まりのよいスタンスを見つけ、それを維持していくことができるなら、二人の関係は長く続く。
けれど、どちらかが一方的にバランスを崩そうとすれば、途端に脆く崩れてしまうこともある。

「オリヲン座からの招待状」では、小さな映画館を営む夫婦と、住み込みで働く青年との交流が描かれるが、やがてオリヲン座の主人が病死し、未亡人となった妻と青年がふたりきりで同居するようになる。
二人は、主が欠けた劇場を守る同志として、同じ孤独を共有する家族のようなものとして、いたわりあいながら名もつかぬ関係を紡いでいく。
周囲の人は色眼鏡で二人を揶揄するけれど、互いにしか分からないものが確かにあって、時がやがて関係を本物にしていくのだ。

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by yukotto1 | 2010-02-12 00:17 | しっとりする映画
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photo by hikaru

それはもう15年も前のことになるが、私は一度だけアメリカに行ったことがある。
高校1年の春休みに、カリフォルニアのリンゼイという町でホームステイをしたのだ。

リンゼイは本当に小さな町で、胸が透くほど広々とした大地にオリーブとオレンジの畑が延々と見渡す限り続き、民家はその畑の合間にまばらに建っているばかりだった。
つまり、いかにもアメリカらしい町だった、ということ。

アメリカらしい町には必ず、アメリカらしいスーパーマーケットがある。
ただ広い倉庫のような店舗で、食料品や雑貨がむき出しに陳列されている。
天井が高くて通路の幅が広くて、ショッピングカートを押す私は巨人の国に迷い込んだ小人みたいだった。

それはあらゆるものが新鮮で、心躍る、最高の旅だった。
16歳のありあまる好奇心が、休むことなく震える旅だった。

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by yukotto1 | 2006-09-19 01:08 | しっとりする映画
チョコレートというのは甘いばかりでなく苦みがあってこそ美味しいと思う。
多くは食せない私だが、芸術的に輝くカカオには、この季節、思わず目がいってしまう。

チョコレート色の肌をして、また甘いばかりでなく苦みのある女優といえば、ハル・ベリーという人。
奇跡的な存在感を放つ、とても美しい人だと思う。
そのハル・ベリーが主演した「チョコレート」は、熱にうなされるような苦さと、熱に溶け出すような甘さを芳す映画だ。

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by yukotto1 | 2006-02-12 01:46 | しっとりする映画

羽毛布団を買うことにした。

というのは昨晩、どうやら風邪らしい症状が出て、体が氷に浮いたみたいに凍えて眠るに眠れなかったからだ。
毛布の感触が役に立たない。

今朝はひどい頭痛で、体もだるくてしばらく動けなかった。
昼に病院に行ったら、「熱はないですね。でもたぶん風邪でしょう」という素人の私でもできる診断をされて、医者という職業への不信感を募らせる。

今度生まれ変わったら、こういう仕事についてやる。

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by yukotto1 | 2005-12-06 23:50 | しっとりする映画
「一番好きな風景は?」と訊かれれば、必ず私は「東京タワー」と答える。
「一番好きな街は?」と訊かれれば、必ず私は「東京」と答える。

私は、東京タワーが好きだ。
そして、東京が好きだ。

東京に初めて住み始めたのは10年前、2つ目の大学に入学したときだ。
それ以前は18年間兵庫、1年間大阪に暮らした。

私が大阪の大学を辞めて東京の大学に入りなおした理由は、つきつめると、「東京に行きたかったから」ということに尽きる。
昔からずっと憧れていた街で、そこにはなんでもあるような気がしていた。

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by yukotto1 | 2005-08-28 21:50 | しっとりする映画

淡い季節-四月物語-

今年初めて素足にサンダルを履いてでかけ、ビニールシートの上で足の裏が土で汚れるのを少し気にしながら、のどかな桜を楽しんだ。
昼過ぎから始まった宴には、入れ替わり立ち代わり人が訪れた。
缶ビールを、ちょっとずつ口に運びながら、見慣れた顔ぶれや、初めての顔ぶれに挨拶する。

原宿駅で降りることは年に数回だけれど、代々木公園へ向かう道は格段と混んでいた。
外国人の姿も多く、コスプレ系の女の子たちや、路上ライブをする人たちや、スケボーからロカビリーまでめいめいに楽しむ人がいた。

公園の入口の脇で物陰に隠れるように、高校生くらいの女の子が3人並んでピアニカを吹いていたのが印象に残った。
誰かに見せるパフォーマンスのようでもなく、純粋に練習をしているように見えた。

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by yukotto1 | 2005-04-12 00:09 | しっとりする映画
初めて隅田川の花火大会に行った。
これまで、いつも混んでいるだろうと思って敬遠していたのだが、予想通りだった。
たった一晩で95万人が浅草に押しかけるらしい。

夕方5時過ぎには浅草に着いた。
花火が上がるまで、2時間ほど夕涼みがてら座って待った。

私は、子供の頃から花火が好きだ。
花火には、特別な思い出がある。

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by yukotto1 | 2004-08-09 22:45 | しっとりする映画