生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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カテゴリ:ハッピーになる映画( 52 )

いわゆるハリウッド的サクセスストーリーにおいて、成功の鍵となるのは大局的に見て以下の3つ。

1.(唐突なほどの)独創性
2.(傍若無人なほどの)度胸
3.(実に映画的な)幸運

これがすなわち大事な仕事を成功させるために必要な要素で、主人公は上記の3つを備えていなければならない。
そんなサクセスストーリーを見終わって、「あー面白かった」と一種の爽快感を感じながら同時に観客は思う。
「でも、現実はそんなにうまく行きっこない」
映画は夢物語だと再確認し、明日もまた仕事かと上司や取引先の顔を思い浮かべてため息をつく。

けれど、先日「プラダを着た悪魔」を見たときの私の感想は、少し違った。

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by yukotto1 | 2006-12-26 18:33 | ハッピーになる映画
10月の3連休、ある晴れた日。浜離宮公園を散歩する。

以前、汐留の高層ビルの中から、毎日のようにこの公園を眺めていた。
広々として海に臨み、緑が生い茂り、静かな池と刈り込まれた植木が見える。
「離宮」という言葉の響きは、なぜか「竜宮城」を思い起こさせる。
あそこをのんびり散策したら、どんな気分なのだろうと思いながら見ていたのだ。

逆に公園から、私がいつもこちらを眺めていたはずのビルの21階付近を見上げると、その窓は小さすぎて、中に人がいると思うととても不思議な感じがした。
今もあそこから、こののどかで平和な公園を見渡している人がいるだろう。
休日出勤の合間に休憩をとり、紙カップのコーヒーを片手に息をつきながら。
あるいはホテルのラウンジで、午後のひとときを寛ぐ恋人たちや外国からの観光客もいるかもしれない。

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by yukotto1 | 2006-11-19 10:47 | ハッピーになる映画
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「今年もロックフェラーセンターのスケートリンクがオープン」

あるブログの記事を読んで、私は反射的に思ったのだ。
「そうだ、ニューヨークでアイススケートをしよう」

並び立つ星条旗が風にひるがえる摩天楼の狭間、周囲より1階分くりぬいたように窪んだスペースに、小さなスケートリンクがある。
そのリンクを中心に据えてロックフェラーセンターは立ちはだかっていると言ってもいい。
そこは観光地でもあるしオフィスビルでもあり、ショッピングセンターでもあって、多くの人がビジネスミーティングの前後や買物の合間に、四角いリンクを囲むように立ち止まり一休みする、そんな風景を目にすることができる。
クリスマスシーズンには大きな「大統領のクリスマスツリー」が飾られることでも有名だ。

ほんの少し考えるだけで、そこが舞台となる作品は幾つも挙がる。
出発前に観た「ニューヨーク・ストーリー」というオムニバス映画の中でも、コッポラ監督の第2話「ゾイのいない生活」でロックフェラーセンターのスケートリンクが登場していた。
大金持ちだが、音楽家の両親が海外を飛び回っているために高級ホテルで暮らす少女が、母親と久しぶりに買い物にでかけ、その合間にこのリンクを見下ろすシーンがある。

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by yukotto1 | 2006-11-19 01:03 | ハッピーになる映画
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つまりニューヨークは、移民の街だ。
歴史的な成り立ちをしてもそうだし、現在においても、マンハッタンの住民の6割は移民一世だと言うのだから、その事実は増殖を続けていると言っていい。

よく言われることだが、タクシーに乗るとそれを如実に体験できる。
決して、英語を母国語とするドライバーに出逢わないのだ。
十中八九、彼らの英語は私に負けず劣らずの片言で、運転の間中はイヤホンマイクの携帯電話で耳慣れない「どこか他の国」の言葉をしゃべりっぱなしと決まっている。

映画「ナイト・オン・プラネット」では、セントラルパーク沿いでつかまえたタクシーのドライバーが英語が分からないドイツ移民で、コミュニケーションに四苦八苦する話が描かれていた。
また別の映画では、白人2人がタクシーに乗り込んで、ドライバーが英語を話すと「言葉が通じる!」と喜ぶというエピソードがあった。

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by yukotto1 | 2006-11-05 01:20 | ハッピーになる映画
離れて知るのは親のありがたみと言うけれど、郷土の味覚の豊かさもまた、そこを離れて改めて知ったことの一つだ。
特に秋から冬にかけて、私が生まれ育った兵庫県にはなんとも贅沢で素晴らしい特産品がある。

兵庫県北東部、京都との県境に位置する丹波地方、そこで採れる丹波産松茸は、松茸最高品種の一つ。
そして、今まさに松茸の旬。

実家では、いつも専門の卸業者から買い付ける。
叔父の家族、叔母の家族も集い、キロ買いした木箱の松茸を分け合うのは、今年もその季節が来たなあ!という風物詩。
高級品であることに変わりはないけれど、東京の高級スーパーで買うのに比べたら、当然ながらずっと手頃だ。

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by yukotto1 | 2006-10-04 00:28 | ハッピーになる映画
最近、友人と話すと結構盛り上がる話題なのだが、阿部寛主演のドラマ「結婚できない男」。
私は1回しかそのドラマを観たことがないけれど、おおよその主旨は理解できる。
以前ブログでも紹介したことのあるヒュー・グラント主演の「アバウト・ア・ボーイ」に心なし似ている。
(「アバウト・ア・ボーイ」は結婚できないだけじゃなく、仕事もしてないダメ男だが)

40歳の主人公は建築家で、仕事では成功して高収入。
見た目も決して悪くないし、これまでそれなりに女性とも付き合ってきた。
家事も自分でそこそこやるし、趣味も充実、オシャレにもこだわる。
けれど、結婚はしていない。
独身生活が充実しすぎて、誰かと一緒に暮らすなんて想像できないのだ。
自分の世界をずっと守っていたい。

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by yukotto1 | 2006-09-05 21:26 | ハッピーになる映画
冷蔵庫を買うことにした。
理由は、単純にキャパが足りなくなったから。

転職をして、自炊生活を始めた途端、自分んちの冷蔵庫がいかに小さすぎるかということに気づいた。
なんでこんなに物が入らないんだろう?という愚問を繰り返して、ようやく「そっか、冷蔵庫が小さいからだ」と行き当たる。
もう7年も前に買ったその冷蔵庫は、確かにひどく小さい。

当時私は社会人になり、寮生活を始めたばかりだった。
小さな小さなテレビとビデオデッキとCDラジカセ以外の電化製品は何一つ持たずに東京から引っ越して、3日でやっぱり冷蔵庫は必要だと気がついた。
いくら部屋にキッチンのない寮の部屋だと言っても、最低限の飲み物なんかを冷やす装置は生きていくのに不可欠だ。

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by yukotto1 | 2006-08-28 21:55 | ハッピーになる映画
上の弟が生まれた日の記憶はないが、下の弟が生まれた日のことはしっかり憶えている。
私にはまだ子どもがいないので、「誰かが生まれた日」を実感として知っているのは、たった一人の誕生日だけだ。

しんちゃんは、三人兄弟の末っ子として、同時に私たち家族の一番の新参者として、昭和54年3月8日に生まれた。

その日、自宅には母とひいおばあちゃんと私がいた。
祖母と上の弟がいたかどうかは憶えていないが、父はたぶん仕事でいなかった。
私は3歳だった。

母が産気づいて、ひいおばあちゃんに車を呼んでくれと言ったら、ひいおばあちゃんはちょうどそのときうどんをこしらえて食べるところで、「ちょっと待ってよ。これ食べてからな」と呑気に応えた。
そのことを、母がいまだに恨めしそうに話す。

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by yukotto1 | 2006-08-14 02:00 | ハッピーになる映画
日曜は、ブログがきっかけで知り合って結婚された、ブロガ-ご夫婦の新居を訪問。(ご主人のブログは最近開店休業中ですが・・・)
かなりこの日を楽しみにしていた。

なぜなら、奥様のブログからうかがい知る新婚生活が、それはそれは洗練とあたたかさに溢れていて、お得意のお料理だとか、スマートなインテリアだとか、そしてノロケまくったご主人の鼻の下だとか、期待が高まる要素にあふれていたからだ。
ご自身もかなりハードなお仕事をしていらっしゃるのに、家事にも暮らし作りにも、もちろん女性としての自分磨きにも余念がない彼女は、いつもいつも頭が下がるほど素敵な女性。
たぶん、彼女に会えば、どんな女性も襟を正したくなるだろう。

そんな女性を奥さんにしてしまったラッキーなご主人は、「こんなになんでもやってもらっちゃっていると、自分がだめんなっちゃうよねえ」と言いながら、幸せそうにごろんと寝そべる。
家のことはからきしだけれど、いつでもどっしり強く優しく男らしいご主人と、こまやかな気配りと愛情いっぱいの美しくたおやかな奥さんと、私はそのバランスを感慨深く眺める。

奥さんが褒め上手だからだな、というふうに。

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by yukotto1 | 2006-07-29 19:21 | ハッピーになる映画

和解の鰻-うなぎ-

季節のものというのは、自然と体が欲するから可笑しい。
7月になると仕掛け時計みたいに鰻が食べたくなる。

まじまじと見れば不気味なかたちをしている、あの長くてぬるっとした生物は、擬人化すれば仙人のようにどうにも寡黙で思慮深い様子だが、味はご存知のとおり、他に類するもののない香ばしいふくよかさを持っている。
「ふくよか」、音からして幸せな響き。
見た目は決して好きではないが、私は鰻の味が好きだ。

今村昌平監督がカンヌでパルムドールを獲った邦画作品と言えば、役所広司主演の「うなぎ」。
主人公は、浮気をされたことに逆上して妻を刺し殺し、8年間の服役後に仮出所してきた男。
性格は生真面目で潔癖なところがある。
人を殺して刑に服したことよりも、最愛の妻に裏切られたことをいまだに傷に持つ彼は、久しぶりの娑婆で小さな理髪店を営みながらも、他者と距離を置いた生き方をしようとする。

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by yukotto1 | 2006-07-25 19:32 | ハッピーになる映画