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生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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カテゴリ:考えてしまう映画( 28 )

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photo by hikaru

何か映画を観ようということになって、友人が提案したのが、公開翌日の「人間失格」だった。
生田斗真が主演なので、アイドル映画なのだろうかとも思ったけれど、太宰治とジャニーズという、あえての組み合わせに少し興味が湧いたので、その提案に乗ってみる。

一般受けしなさそうな映画だが、新宿の角川直営の映画館は、思いの外満席だった。
生田斗真目当てなのだろう、若い女の子のグループが多い。

彼女たちは原作を読んだことがあるだろうか。
そう思ったら、連れの友人も読んだことがないと言った。

私が「人間失格」を読んだのは、大学生の頃だっただろうか。
もう内容はだいぶ忘れた。

だけど、とにかく太宰治は好きじゃない。

ネガティブで破滅的だから。
ナルシストで自虐的だから。

私は、ああいう世界観を好きだと言いたくない。

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by yukotto1 | 2010-03-07 23:41 | 考えてしまう映画
2001年9月11日から、もう7年が経った。

あのとき私は社会人3年目で、名古屋の独身寮に住んでいた。
寮のお風呂とトイレは共同で、個々の部屋は単なる窓付きの箱だった。

その夜、お風呂からあがって部屋に戻り、テレビを点けたら、奇妙な映像が映っていた。
二棟の高層ビルが立っていて、その一棟から煙が上がっていた。

「NY世界貿易センタービルに航空機が衝突」

画面の右上に、そういうテロップが出ており、その状況を描写するナレーションが重なっていた。

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by yukotto1 | 2008-09-11 23:32 | 考えてしまう映画

Dive into-海を飛ぶ夢-

最初は遠くから眺めていただけだったけど、何人かの友人が飛び込むのを見ているうち、私もやってみようかと思い立った。

あれを飛んだら、何かいいことがあるんじゃないか。
根拠のない願掛けをした。

ためらわないで、下を見ずに飛べばいい。
そう声をかけられて、そうしようと思った。
だから、何も考えなかった。

考えすぎていつも失敗する自分を、振り切りたかったのかもしれない。

宙に飛び出した瞬間、足元を見たら、そこに岩があった。
このまま落下したら、確実にぶつかるという位置だ。
踏み切った岩場の高さは7mくらいある。

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by yukotto1 | 2008-07-09 00:09 | 考えてしまう映画
気分のとどまりを、淀みのように思うのは、近頃のよくない傾向だ。
よくない傾向だが、それに対処しないわけには日々暮らせないので、今日は外にパソコンを持ち出した。

自宅のブロードバンドが使えない。
数日前の晩、突然ネットにつながらなくなった。
ソフトバンクからレンタルしているルータの、8つくらいあるランプのうち2つが消えていたので、訳もわからず電源を抜いて挿してみて、30分放っておいたら、なぜか復旧した。
と思ったら、翌日にはまた使えなくなり、こんどは8つのランプが全部消えてしまった。

しかたがないのでテクニカルセンターに電話したら、ルータを交換する必要があるだとかで、それが届くのに数日かかる。
AirHがあるので致命的に困るわけではないのだが、IP電話も使えないので、「ホットライン」化している神戸の友人への電話代がかさむのが微妙にむかつく。
ソフトバンクは不通期間の利用料を割り引いてくれたりしないんだろうか。

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by yukotto1 | 2007-06-03 00:43 | 考えてしまう映画

息吹の約束-卒業-

今年は桜の開花が早いらしい。
折からの暖冬のせい。

卒業式に桜が咲くというのは錯覚で、桜が咲くのは通常、入学式の頃だ。
昨年より一週間ほど早い今年の桜でさえ、満開を迎えるのは4月の頭。

今年の桜が楽しみで、三寒四温の透明な空を見上げる。
どんな桜、どんな新しい季節。

硬い殻がほろほろとこぼれ、新しい何かが姿を現す。
それが、春という季節。
果たされる、息吹の約束。

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by yukotto1 | 2007-03-13 11:26 | 考えてしまう映画
何人かの人が勧めてくれたのをきっかけに、初めて東野圭吾の小説を読んだ。
「手紙」は、昨年映画化もされたベストセラー小説である。

読み始めてまず感じたことは、「読みやすい」ということ。
純文学に慣れすぎた私からすると、読みやすすぎて手ごたえがないくらいだ。
いたって普通の言葉遣いで綴られて、分かりやすく物語が紡がれていく。
つまり、ストーリーの魅力が読むものを結末まで力強く引っ張るのだ。

主人公の兄は、「弟を大学に行かせてやりたい」ために老婦人の家に盗みに入り、タイミング悪く見つかって、意図せず殺人を犯してしまう。
兄は15年間、服役することになるが、「殺人犯の弟」というレッテルを貼られた主人公は、社会から差別され、手に入れたものをことごとく奪われ、苦悩に満ちた人生を歩むことになる。
本作は、その苦しみから逃れんとする過程、立ち向かわんとする過程、そういったものを描く。

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by yukotto1 | 2007-03-12 23:14 | 考えてしまう映画
日曜の午後だったか、そういう時間帯に観るのにちょうどいい映画だと思った。
それも自宅で、ソファにもたれながら、一人で観るのがいいかもしれない。
外は晴れていて、子どもの声など漏れてきて。

「イン・ハー・シューズ」。
対照的な姉妹の話。

姉は優秀だが地味で生真面目な弁護士。
妹は美人だが学習障害をもつふしだらな遊び人。

好き、だけど嫌い。
嫌い、だけど好き。

同じ両親から生まれた、年の近い兄弟姉妹というのは、互いに不思議な存在だと思う。
ルーツを同じくして、あるときまでの記憶をほとんど共有しているのに、性格も外見も、生き方も違う。
外見が少なからず似ているケースはままあっても、性格においては、違っている方がむしろ自然だ。

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by yukotto1 | 2007-02-20 23:01 | 考えてしまう映画

安堵-モンスター-

友人と会うときは、断然一対一がいい。
その人と私、それぞれには心打ち解けた間柄でも、そういう友人2人といっぺんに、つまり3人で会うとなると、急に私のテンションは変わってしまう。
2人のときの私と、3人のときの私、もっと多くの人たちに囲まれたときの私、全部違うのだ。

意外に思われることもあるのだけれど、私はあまり大人数の集まりが得意じゃない。
やたらと自分の役回りみたいのを考えてしまうし、その中にそれほど親しくない人がいたりすると、妙に自分を譲ってしまう。
団体行動が基本的に苦手なのだ。

一番心地いいと感じるのは、誰かとの一対一の時間。
私は相手の話を聴き、相手は私の話に耳を傾けてくれる。
打ち明け話のように本音を話し、とっておきの秘密を聴く。
実際には秘密でもなんでもないのかもしれないけれど、互いの目を見ながらする話は、他の人のいる場でする話とは明らかに違う、特別な感じがする。

大勢と賑やかに過ごすのも、たまには悪くないけど、それはそれ、これはこれ。
私には、大切な人と個々にゆっくり向き合う時間が必要なのだと、年を重ねるごと強く確認するようになっている。

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by yukotto1 | 2006-09-29 20:18 | 考えてしまう映画
子どもの頃の私にとって、ケーキと言えば、大量生産の味がするタカラブネかパルナスのケーキと決まっていた。
タカラブネもパルナスも関西を拠点とする洋生菓子チェーンで、一時はかなり大規模な店舗展開をしていたが、現在は二社とも営業譲渡、廃業して、その存在すらなくなってしまっている。

特にパルナスは、つばの大きな帽子をかぶった男の子のイラストと「モスクワの味」というキャッチフレーズとともに、どこか物悲しげなCMソングが印象的であり、1970年代以前に生まれた関西人にとってみれば、実に思い出深い存在だったと言える。
ダウンタウンのまっちゃんも、パルナスの歌をテレビで歌っていたことがあった。
個人的には、日曜日の朝、「未来少年コナン」の放送時に必ず流れていたのが、懐かしい。

私の地元にあったパルナスは、ヒロタやコージーコーナーなどでよくあるように、駅舎の中にショーケースカウンターだけを構えた小さな店舗で、その駅舎が新しい駅ビルに建てかわる時に閉店してしまった。
誕生日やクリスマスなんかの特別な日に、ケーキを買うといえばパルナスへ行き、決まって苺のショートケーキを買ったのに、古い駅舎が壊された日は、パルナスの甘い思い出が失われてしまった悲しい日だった。

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by yukotto1 | 2006-09-24 21:39 | 考えてしまう映画

めざめの時間-太陽-

朝は必ず「めざましテレビ」を観る。
正確に言えば、観ているというより、それをつけた状態で体を目覚めさせ、朝の仕度をする。
社会人になってから、ほとんど欠かすことのない習慣。

大学生の頃は朝の7時や8時に起きているはずがなくて、午前中の授業にはほとんど遅刻した。
自分でもわかっているので、必修の外国語ででもない限り、1限目には決して授業を入れないことにしていた。

それが就職した途端、嫌でも目が覚めるようになる。
覚めざるをえないので覚めるだけなのだが、今振り返ると、学生生活の怠惰さが恐ろしい。
高校生までは6時に起床し朝食をとり、7時過ぎには家を出る生活をしていたわけで、この世で平日午前たっぷり寝ていて許される身分は、無職か大学生以外の他にない。

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by yukotto1 | 2006-09-04 19:15 | 考えてしまう映画