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生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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カテゴリ:アートな映画( 22 )

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photo by hikaru

「いらいらする子どもだな」

「かいじゅうたちのいるところ」を観に行って、私が感じたことは、結局そういうことだった。

幼児とは言えない年齢になったマックスは、わがまま放題に暴れたり、嘘をついたり、調子に乗ったりする。
いくら父親が不在でも、良識的な母と姉がいて、不幸というほどの境遇でなし、感情をコントロールしきれず、苛立ちを暴力的に発散する様は、逆に彼が十分に愛され甘やかされて育った末っ子だからとしか思えない。

すべてが彼の思うとおりいくわけではないし、皆が彼のためにだけ生きているわけではないと、もうそろそろ理解しなければいけない年ごろだ。
それなのに、やりたい放題するマックスに、私はいらいらしてしょうがなかった。

人間は、子どものときに親の愛情を得るためにとった戦略を、大人になっても選ぶ傾向があるらしい。

甘える、黙り込む、暴れる、がまんする、怒る、泣く、おどける、健気になる、無視をする・・・

子どもほど分かりやすくなくても、相手を自分の望み通りに動かしたいと思うとき、人はそれぞれ、ある種の行動パターンをもっている。
なれなれしく甘えて相手の懐に入ろうとしたり、都合が悪くなると黙り込んで相手が「しょうがないな」と言うのを待ったり、いつも成功するほど万能でなくても、気づくと選択しているその人なりの行動の癖は、少なからずあるなと納得してしまう。

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by yukotto1 | 2010-01-26 23:01 | アートな映画

こんな夢を、見た-夢-

二日連続で、似たような夢を見た。

大学時代、試験の夢。

出席日数が足りないとか、試験直前なのに全然勉強してないとか、果ては、受講登録してなくて単位が足りない、とか。
卒業の危機に、おののく夢。

きっと、このあいだ山口智久が苦労しながらも明治大学を4年半で卒業したというニュースを聞いたせいだろう。
けれど、今回ばかりでなく、私は何ヶ月かに一度、こういう夢を見る。

勉強した量や時間、その真摯さという点で言えば、高校3年のときが一番だったと思う。
現役のとき大学に落ちたのは勉強量が足りなかったからじゃなく、私の能力が足りなかったからだ。

言い訳も言い逃れもないし、もちろん後悔もない。
苦しい日々だったけど、その頃のことを夢に見ることはない。

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by yukotto1 | 2008-09-25 01:32 | アートな映画

夢の間-さくらん-

どんなときでも笑顔を絶やさないというのは、長所だ。
でも、もしも、その笑顔には何もこもっていないんだとしたら、それは、単なる顔の形状であって、癖とか条件反射みたいなものなんだろうと思う。

「笑う鬼だ」

映画「さくらん」で、主人公きよ葉は、本気で惚れた男が自分に向ける笑顔に対してそう呟き、たちまち踵を返す。

肝心なところで、男は彼女を置いて逃げた。
不安になって今こそ信じさせて欲しいとき、本当にその手を求めているとき、男はそれを見ないふりした。
怖気づいたのかもしれない、面倒になったのかもしれない、そもそも最初から本気ではなかったのかもしれない。

傷ついたきよ葉は、吉原を抜け出し、男の真意を確かめに行く。

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by yukotto1 | 2008-07-10 00:46 | アートな映画
梅雨の合間の陽射しは攻撃的だ。
分厚い雨雲に阻まれる鬱憤を、ここぞとばかり晴らそうとする夏至の太陽が、夏だ夏だと主張する。

会社を出て、ちょうど向かいにある店は、1年半くらい前にオーナーが変わり、以前は天ぷら屋だったが今はビストロになっている。
開店当初はランチの料理の質がひどく、その評判で一時閑古鳥が鳴いていたのだが、最近はずいぶん改善して賑わっている。
私も月に何回かは足を運ぶようになった。

内装はいかにもビストロ然としていて、テーブルには赤いギンガムチェックのクロスが敷かれ、壁にはアール・デコなポスターが映えている。
カウンター席の脇の壁にはシネマ・ポストカードがいくつも貼られていて、注文した料理が届くまでの間、私はそのカードのフランス語を解読しよう試みていた。

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by yukotto1 | 2008-06-24 00:08 | アートな映画
シルク・ドゥ・ソレイユ。
改めてネーミングの意味を考えたのは、つい先日のことで、シルクというと英語で絹のことを想像していたが、発祥はカナダ・モントリオール、考えてみればそれはフランス語なのだ。

ソレイユは、川原亜矢子の犬の名前だったな。ラブラドール・レトリバーのソレイユ。
意味は太陽。

だから、シルク・ドゥ・ソレイユは、太陽のサーカス。

秘密の呪文で扉が開くように、それは姿を現す。

チケットをとったのは夏だった。
2月に始まる公演の、予約は8月。

一緒に行こうねと約束したのに、間近になって仕事で行けなくなってしまったと残念そうに言う。
私にとっても残念だけど、半分くらいは織り込み済みのことなので「しかたないね」と電話口。

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by yukotto1 | 2007-02-12 23:35 | アートな映画
本当は1月に書いた記事なのだが、何かしら思うところあって、書いたまま掲載していなかった。
それは前職の最終出社に近い日、仕事帰りに、とある男友達と会った日のこと。

彼も私とちょうど同じ頃、転職をしたのだが、その日は双方共に引継ぎと身辺整理で時間を過ごした一日だった。
彼の転職先は、どういった縁か、かつて私が新卒で勤めていた自動車会社で、そんなわけで彼はまもなく愛知県への引越しを予定していた。

あれから、半年を優に越えた。
彼が新しい会社で働き始めて4ヶ月が経つ。
そんな彼から、昨夜ずいぶん久しぶりのメールが来たので、この記事を思い出して載せてみる。

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by yukotto1 | 2006-08-07 21:57 | アートな映画
たばこ屋の脇から生えた歩道橋の上、北の方角へ伸びるアスファルトの国道を眺める。
振り返って南を向き、その国道の逆方向の直線をにらむ。
ぐっとイメージを集中する。

まず地響きがする。
窓ガラスがビリビリビリと小刻みに震え、やがて遠方からドシン、ドシンと重たく地面を踏みしめる音がする。
一定のリズムでその音は近づき、喉もとのあたりに圧迫感に近い振動が届く。

あの、ビルの谷間から、巨大な怪獣。
つんざくような鳴き声。
私のイマジネーションが恐怖と興奮に連結し、いてもたってもいられずに走り出す。

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by yukotto1 | 2006-07-06 21:21 | アートな映画
早朝の空気というのは不思議だ。
それを朝もやと呼ぶのだろうか、煙たさにも似た独特の眩しさに包まれていて、なぜだか耳が遠くなったような感覚がする。
自分と、自分が今いる場所との間にはなじみきらない薄い膜があって、まるで異次元に放り込まれたみたいなのだ。

胎内で夢を見ているみたい。

早起きをした朝も、夜を明かした朝も、そうして一日の予感がくすぐられる。

ジムへ向かうため、地下鉄の出口を松屋の目の前で出て、銀座の街角を早朝に歩く。
休日や夜の溢れかえる雑踏がきれいなまでに消えている。
信号待ちの車もまばら。
中央通りを銀座三丁目から六丁目あたりまで、いつもより遠くまで見渡せる気がするのは錯覚だろうか。

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by yukotto1 | 2006-04-05 00:56 | アートな映画
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奈良を訪れたのは3回目のことだ。
小学校の修学旅行が初めてのときで、それから5年ほど前だったか、名古屋で知り合った友人が奈良の出身で、帰省の折に遊びにおいでよと言われて立ち寄ったのが二度目だった。

今回は、両親が年末にどこか行こうと言い出して、どこにするどこにすると、ああだこうだ言っていた末に、どういうわけか結局決まった旅先である。
京都や奈良というのは案外と年末年始は空いているものだと、京都の大学を出た会社のマネージャーが言っていた。
まさにそういう流れに乗った。

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by yukotto1 | 2005-12-30 11:35 | アートな映画

英会話を始めた父、ネットオークションを始めた母、そして、私も今日、ちょっとした「初めて」を経験した。
長年興味があったのに、なぜか機会を逸し続けてチャレンジできなかったのだけれど。

やっと、ピアス。
30にして、やっと。

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by yukotto1 | 2005-10-30 02:27 | アートな映画