生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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安堵-モンスター-

友人と会うときは、断然一対一がいい。
その人と私、それぞれには心打ち解けた間柄でも、そういう友人2人といっぺんに、つまり3人で会うとなると、急に私のテンションは変わってしまう。
2人のときの私と、3人のときの私、もっと多くの人たちに囲まれたときの私、全部違うのだ。

意外に思われることもあるのだけれど、私はあまり大人数の集まりが得意じゃない。
やたらと自分の役回りみたいのを考えてしまうし、その中にそれほど親しくない人がいたりすると、妙に自分を譲ってしまう。
団体行動が基本的に苦手なのだ。

一番心地いいと感じるのは、誰かとの一対一の時間。
私は相手の話を聴き、相手は私の話に耳を傾けてくれる。
打ち明け話のように本音を話し、とっておきの秘密を聴く。
実際には秘密でもなんでもないのかもしれないけれど、互いの目を見ながらする話は、他の人のいる場でする話とは明らかに違う、特別な感じがする。

大勢と賑やかに過ごすのも、たまには悪くないけど、それはそれ、これはこれ。
私には、大切な人と個々にゆっくり向き合う時間が必要なのだと、年を重ねるごと強く確認するようになっている。

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by yukotto1 | 2006-09-29 20:18 | 考えてしまう映画
昨夜、変な夢を見た。

彼と夜9時に外で待ち合わせをしたのに、私がうっかり眠ってしまって目が覚めたら朝だった、という夢。
「やばい!」と思って携帯を見たら、彼からの着信が何件もあって、あわてて電話をしようと思うんだけど焦って携帯がうまく操作できず、彼に電話できない、という夢。

で、その焦っている横でつけっぱなしのテレビから、笑福亭鶴瓶が阿部政権で官房長官に任命されたというニュースが流れていて、鶴瓶は実は小泉劇場の影の立役者だったという衝撃の事実がドラマ仕立ての再現VTRで報じられるのを「わるべはやっぱりタダモノやないな」なんて思う、という夢。(うちの弟は鶴瓶のことを「わるべ」と呼ぶ)

奇妙な目ざめでぼんやりしながら着替えたせいか、今日着た服は色のトーンが季節に合っていない。
駅まで歩きながら後悔した。
会社に着いて、同じチームの人がコーデュロイを羽織っているのを見て、さらに後悔した。

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by yukotto1 | 2006-09-26 13:12 | 怖い映画
子どもの頃の私にとって、ケーキと言えば、大量生産の味がするタカラブネかパルナスのケーキと決まっていた。
タカラブネもパルナスも関西を拠点とする洋生菓子チェーンで、一時はかなり大規模な店舗展開をしていたが、現在は二社とも営業譲渡、廃業して、その存在すらなくなってしまっている。

特にパルナスは、つばの大きな帽子をかぶった男の子のイラストと「モスクワの味」というキャッチフレーズとともに、どこか物悲しげなCMソングが印象的であり、1970年代以前に生まれた関西人にとってみれば、実に思い出深い存在だったと言える。
ダウンタウンのまっちゃんも、パルナスの歌をテレビで歌っていたことがあった。
個人的には、日曜日の朝、「未来少年コナン」の放送時に必ず流れていたのが、懐かしい。

私の地元にあったパルナスは、ヒロタやコージーコーナーなどでよくあるように、駅舎の中にショーケースカウンターだけを構えた小さな店舗で、その駅舎が新しい駅ビルに建てかわる時に閉店してしまった。
誕生日やクリスマスなんかの特別な日に、ケーキを買うといえばパルナスへ行き、決まって苺のショートケーキを買ったのに、古い駅舎が壊された日は、パルナスの甘い思い出が失われてしまった悲しい日だった。

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by yukotto1 | 2006-09-24 21:39 | 考えてしまう映画

陽射

かなり暑いなと感じるときでも、秋の陽射は夏のそれと明らかに違う。

アスファルトに落ちた陽と影の境が、オレンジ色ににじんでいる。
空気の色、空の色がことごとくやわらかい暖色に包まれている。

一方で夏の陽射は、クリアで一直線に眩しい。
賑々しい音さえも携え、ジリジリと肌を灼く。

春の陽射がどうだったかと考えて、その色にミストグリーンを見出す。
秋のやわらかさとはまた違う、爽やかで曖昧で。

通勤途上の道で、どう表現したものかと考えていた。

秋口の陽射は、火照りを体内に収めていく。
春先の陽射は、生命が体から芽吹いていく。

矢印が違う。
冬を越えるには、私の中に熱が必要だからだ。
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by yukotto1 | 2006-09-20 10:17 | その他
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photo by hikaru

それはもう15年も前のことになるが、私は一度だけアメリカに行ったことがある。
高校1年の春休みに、カリフォルニアのリンゼイという町でホームステイをしたのだ。

リンゼイは本当に小さな町で、胸が透くほど広々とした大地にオリーブとオレンジの畑が延々と見渡す限り続き、民家はその畑の合間にまばらに建っているばかりだった。
つまり、いかにもアメリカらしい町だった、ということ。

アメリカらしい町には必ず、アメリカらしいスーパーマーケットがある。
ただ広い倉庫のような店舗で、食料品や雑貨がむき出しに陳列されている。
天井が高くて通路の幅が広くて、ショッピングカートを押す私は巨人の国に迷い込んだ小人みたいだった。

それはあらゆるものが新鮮で、心躍る、最高の旅だった。
16歳のありあまる好奇心が、休むことなく震える旅だった。

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by yukotto1 | 2006-09-19 01:08 | しっとりする映画
熱いコーヒーを飲みたくなる季節が巡ってきた。
その日の天気予報は、10月中旬の気温だと告げていた。

通勤電車にはストールを巻いた女性が多かった。
私もちょうどでかけるとき、ジャケットを羽織るかストールを巻くかどうしようと考えて、雨が冷たそうだったからジャケットにした。

気温や天候に合わせて飲むものや着るものを変えるのは、当然と言えば当然だけれど、そこに人の息づかいというか、快適に暮らすための知恵というか、あるいは大人のたしなみといったものを、さりげなく感じる。
子どもの頃は、年じゅう半ズボンやミニスカートを履いたり、夏服と冬服の二種類しかない制服に袖を通す毎日なのだから、そういった感覚にはどうしても疎い。
そのかわり、子どもの頃は、今の何倍もの時間を屋外で過ごしたし、田園の稲穂が背丈や色を変えていく姿や、山の木々をざわめかせる風の音の高低や、そういったものを直にたっぷり感じていた。

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by yukotto1 | 2006-09-18 01:03 | ぐっとくる映画

プールサイド

新しい人が入社したので、6階から7階にお引越し。
前よりスペースが広くなって居心地がいい。

パーテションの角を曲がったところで、塩素の匂いがした。
プールサイドの匂い。

夏が終わったのだと感じた。

今日は、雨が降っている。
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by yukotto1 | 2006-09-12 17:33 | その他

くま

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社長の犬です。
信じられないことに若干8ヶ月。

オフィスを走り回ってます。

名前は、くま。
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by yukotto1 | 2006-09-08 18:03 | その他
大学の教養課程で在籍していた通称「高山ゼミ」は、「国際政治・経済・社会の変容とメディア」という講義名がついた少人数ゼミだった。
入学式の翌日、つまり大学の授業初日、シラバスに書かれた「国際」や「メディア」の文字に躍らされて足を向けた教室で、さっそく面接と作文によるセレクションが行われ、後日、結構な競争率で幸運にも受講が許された。
だから、「高山ゼミ」との関わりは、私の(2つ目の)大学入学初日から始まって現在に至っているというわけだ。

毎週、先生やゼミ生が選んだ、TIMEやBusinessWeek、Economistといった海外のメディアの政治・経済・社会に関する記事を読み、それについてディスカッションを行うという形式で、当然記事は外国語で書かれているから、毎回10ページ近い分量の記事(しかも政治や経済や技術の専門用語満載)を予習として読みこなさねばならないというだけでも、英語力が中途半端な私には相当に骨の折れる授業だった。

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by yukotto1 | 2006-09-06 23:25 | 笑える映画
最近、友人と話すと結構盛り上がる話題なのだが、阿部寛主演のドラマ「結婚できない男」。
私は1回しかそのドラマを観たことがないけれど、おおよその主旨は理解できる。
以前ブログでも紹介したことのあるヒュー・グラント主演の「アバウト・ア・ボーイ」に心なし似ている。
(「アバウト・ア・ボーイ」は結婚できないだけじゃなく、仕事もしてないダメ男だが)

40歳の主人公は建築家で、仕事では成功して高収入。
見た目も決して悪くないし、これまでそれなりに女性とも付き合ってきた。
家事も自分でそこそこやるし、趣味も充実、オシャレにもこだわる。
けれど、結婚はしていない。
独身生活が充実しすぎて、誰かと一緒に暮らすなんて想像できないのだ。
自分の世界をずっと守っていたい。

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by yukotto1 | 2006-09-05 21:26 | ハッピーになる映画