生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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少し遠出をした日のことを振り返るとき、真っ先によぎるのは、必ずといって、帰り道で渋滞する車の窓から見る光景だ。

陽の落ちた山の影が黒く浮き上がる宵口の高速道路に、気だるく灯る赤いテールランプの長い列。
カーラジオから洋楽。
行きがけよりも沈黙の長い車内。

一日遊んだアクティビティの記憶は幾枚もの静止画の連続として残り、祭りの後のような帰り道の記憶は軽い疲労感とともに動画と音として残る、という感覚。

楽しかった記憶。
楽しかったと反芻している記憶。

「yukottoちゃんが、今日のこと、どう表現するのか楽しみだよ」
「今、それを考えてた。どう言葉にするかって、まさに今考えてた」
「それを考えてる沈黙だったの?」
「そう。それを考えてる沈黙だった」

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by yukotto1 | 2007-09-29 00:52 |
子どものころ、自分も然るべき年齢になったら、髪を長く伸ばして、体にぴったりとしたワンピースを着て、派手な化粧でお立ち台で踊るんだろうか、などと漠然と思っていた。
DCブランドに身を包み、赤や黄色のコンバーチブルにエスコートされる日こそが大人の世界の典型的イメージで、テレビの中にしか知らない浮ついた都会の夜は、描きやすい未来予想図だったのだ。

けれど、実際、ようやく私がその夜に足を踏み入れることが叶ったとき、時代の背景は原色からアースカラーに塗り替えられており、高級車を乗り回す若い男性は絶滅した後だった。
70年代半ばに生まれた私たちの、大人もどきの始まりは、そんなタイミング。

当時、流行していた歌はいろいろあるけれど、ちょうど渋谷系なんていうジャンルがもてはやされたのもその頃で、その代表格と言えば、ピチカート・ファイブ、オリジナル・ラブ、フリッパーズ・ギターだった。
その少し前に流行ったタテノリ系イカ天バンドのブームとは一線を画し、ファッションが紺ブレザーからハンチング帽やポンパドールのフレンチ・カジュアルへ移り変わったのと同じ流れにのるように、まるで脱力したPOPなサウンドが時代の風を作り出していた。

今振り返っても、あれは、「時代」だったと思う。
そしてまた、あのとき、紛れもなく若者だった「僕らの時代」の音楽だったというふうに思う。

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by yukotto1 | 2007-09-25 23:49 | 音楽