生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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もう半年も前のことになってしまうのだが、6月吉日、上の弟が結婚をした。
付き合い始めて1周年が結婚式という、なかなかのスピード婚だ。
弟は、ほんのちょっと前までは、20代のうちには結婚しないと言い切っていたのに、実際には、30歳の誕生日に2ヶ月ばかり早かった。
順序における姉への遠慮は一切なかったが、それはむしろありがたいことで、「弟よ、おめでとう」と素直に思う。

式の前日に実家に帰り、当日、美容院の予約の都合で両親たちよりも早い時刻に、同じく支度のある弟が車でホテルまで乗せていってくれた。
弟とゆっくり話すなんていうことは、近年ほとんどないので、それは不思議なシチュエーションに思えた。
幼かった彼を知るだけに、こいつが結婚するのかと思うと、まったく想像を超えている。

車中、意外と、結婚や結婚式の話は出なかった。
なぜまた彼がこの度結婚を決心したのだとか、今何を感じていてこれからどうしたいと思っているのかとか、そのへんのことはよく分からない。
そしてまた、特にそれを尋ねない。
まあ、決めたんだから何かしら考えたんだろうし、これまでとは違う何かもあったんだろう。
いい大人なんだから、それなりになんとかやるんだろう。

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by yukotto1 | 2007-12-12 16:40 | ハッピーになる映画
我が家では、すき焼きといえば、鯨肉のそれを指した。
中学に上がる頃まで、私は牛肉のすき焼きを自宅で食べたことがなかったのだ。

今でこそ鯨肉は一部で高級食材のような扱いを受けることもあるが、とんでもない。
かつて鯨肉は牛肉の代用品、安物の代名詞だった。
関西ではより一般的だったようなのだが、学校給食に月に一度は鯨肉の甘露煮なるメニューが登場するほど、それは大衆食だったのだ。

鯨肉の赤身は、とんでもなく硬くて、味わいも薄い。
皮の周りの白いゼラチン質には、コリコリとした独特の歯ごたえがある。
正直、そんな鯨肉のすき焼きを私は一度も美味しいと思ったことがない。

けれど、ある時期まで、我が家のすき焼きは鯨肉だった。
私はそれをすき焼きだと思っていたので、あんなものをご馳走だと有り難がる世の中に対して、全く腑に落ちないと感じていたものだ。
もしかしたら、大人たちは子どもが寝静まった後に牛肉を食べていたのかもしれないが、もしそうだとしたら、我が親ながら実に巧妙である。
私たち姉弟は一切そんなことに気がつかなかった。

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by yukotto1 | 2007-12-11 00:21 | 音楽
「美容院で髪を切るとき、いつもなんて言ってる?」
という友人の質問があまりに的を射ていると思ったのは、1年と少し前のことだ。
思わず、その場にいた何人かが「そう!それ!」と声を合わせた。

雑誌の切抜きを持っていくとか、芸能人の名前を挙げて「○○みたいにしてください」と言うとか、そういう人もいるのだろうが、なんだかそういうのは気恥ずかしい。
だから、「このくらいの長さで~、ちょっとレイヤーいれて~」というふうに部分的なリクエストをするのだが、正直、本人のイメージとできあがりの間に少なからずの乖離があることはあまりにありふれたことなんじゃないかと思う。

でも、うまく伝えられないこっちが悪いとも思うので、仕上がりにどこか納得できなかったとしても、折りたたみの三面鏡に後頭部を映されながら「いかがですか?」と問われれば、精一杯の笑顔で「はい。ありがとうございます」と答える不甲斐ない結末。
いずれにしてもそうなんだとしたら、どんな髪型にしますかなんて、どうか訊かないで欲しいという本音は、常日頃から持っていた。

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by yukotto1 | 2007-12-10 01:51 | ハッピーになる映画