生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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沢と煙-激流-

柄にもなくアウトドアづいた勢いに乗り、誘われるがまま、「ラフティング&カヤック合宿」なるものに参加した。
埼玉県の長瀞という土地まで赴く。
数ヶ月前、TOKIOの「鉄腕DASH」で長瀞の渓流下りにチャレンジする企画が放送されていて、「ながとろ」という地名だけは覚えていた。

まったくの素人であるTOKIOメンバーが一般の客を乗せて船頭をやれるくらいなので、大して難しいこともないだろうと高をくくる。
私が体験するのは、屋根付きの小舟に乗った渓流下りではなく、ゴムボートによる「ラフティング」なんだけれども。

今回は、なにせ「合宿」なので、15人程が4台の車に分かれて目的地を目指す。
沢のそばのコテージを貸し切って泊りがけでアウトドアするのだ。
初日はラフティング、翌日にはカヤック、夜はみんなでBBQと、なんと贅沢なフルコース。

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# by yukotto1 | 2007-10-10 23:57 | 迫力系映画

Restart-拝啓、父上様-

先月、引越しをした。
居を移すのは4年半ぶりだ。

帰る道がいつもと違う。
開けるドアがいつもと違う。
まあたらしい毎日。

もしかしたら、転職以上に、心の切り替えになっているかもしれない。

引越しには、行動力と決断力がいる。
計画を立てて自律的に実行するパワーがいる。
それから、多少の蓄えがいる。

必然的な事情があるわけでもないのに引越しをしようと思い立ち、実際にやり遂げるまでには、幾度もの横槍、荒波、群雲を越えていかなければならない。
別にいいかと思えばそれで終わりだし、延ばし延ばしにすればキリがなく、適当にこなすにはやるべきことが多すぎる。

それをやり遂げた私は偉い。

と、自分を褒めてやる。

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# by yukotto1 | 2007-10-08 22:55 | ハッピーになる映画
少し遠出をした日のことを振り返るとき、真っ先によぎるのは、必ずといって、帰り道で渋滞する車の窓から見る光景だ。

陽の落ちた山の影が黒く浮き上がる宵口の高速道路に、気だるく灯る赤いテールランプの長い列。
カーラジオから洋楽。
行きがけよりも沈黙の長い車内。

一日遊んだアクティビティの記憶は幾枚もの静止画の連続として残り、祭りの後のような帰り道の記憶は軽い疲労感とともに動画と音として残る、という感覚。

楽しかった記憶。
楽しかったと反芻している記憶。

「yukottoちゃんが、今日のこと、どう表現するのか楽しみだよ」
「今、それを考えてた。どう言葉にするかって、まさに今考えてた」
「それを考えてる沈黙だったの?」
「そう。それを考えてる沈黙だった」

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# by yukotto1 | 2007-09-29 00:52 |
子どものころ、自分も然るべき年齢になったら、髪を長く伸ばして、体にぴったりとしたワンピースを着て、派手な化粧でお立ち台で踊るんだろうか、などと漠然と思っていた。
DCブランドに身を包み、赤や黄色のコンバーチブルにエスコートされる日こそが大人の世界の典型的イメージで、テレビの中にしか知らない浮ついた都会の夜は、描きやすい未来予想図だったのだ。

けれど、実際、ようやく私がその夜に足を踏み入れることが叶ったとき、時代の背景は原色からアースカラーに塗り替えられており、高級車を乗り回す若い男性は絶滅した後だった。
70年代半ばに生まれた私たちの、大人もどきの始まりは、そんなタイミング。

当時、流行していた歌はいろいろあるけれど、ちょうど渋谷系なんていうジャンルがもてはやされたのもその頃で、その代表格と言えば、ピチカート・ファイブ、オリジナル・ラブ、フリッパーズ・ギターだった。
その少し前に流行ったタテノリ系イカ天バンドのブームとは一線を画し、ファッションが紺ブレザーからハンチング帽やポンパドールのフレンチ・カジュアルへ移り変わったのと同じ流れにのるように、まるで脱力したPOPなサウンドが時代の風を作り出していた。

今振り返っても、あれは、「時代」だったと思う。
そしてまた、あのとき、紛れもなく若者だった「僕らの時代」の音楽だったというふうに思う。

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# by yukotto1 | 2007-09-25 23:49 | 音楽
高校野球を最高潮にして、この暑い夏もようやく落ち着きを取り戻した。
少しばかり過ごしやすくなった朝晩に、微かな切なさが忍び込む。

訪れるのは二度目だというのに、またも行過ぎて引き戻る銀座の混沌。
目的地は、隠れ忍ぶような場所にある。

Salone Ondataは、近頃のお洒落な男性たちが憧れを募らせるクロージング・サロンなのだそうで、男性ファッション誌でも度々取り上げられているらしい。
私が普通にしていれば、その名を知ることも足を運ぶこともなかっただろうが、ちょっとしたきっかけで、このサロンで不定期に開かれている短編映画上映会に声をかけられた。

看板も見当たらないままの雑居ビルを、小さなエレベーターで8階まで上がり、さらにフロアの奥の扉を押す。
その先に広がる、こじんまりとしてかつ洗練された空間は、正真正銘、大人の世界だ。
正直言って、私などでは気後れしてしまいそうだが、それでもしばし背伸びを楽しんでみる。

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# by yukotto1 | 2007-08-28 18:48 | ぐっとくる映画
「なぜ山に登るのか」と問われ、登山家ジョージ・マロリーが「そこに山があるからだ」と答えたことは有名に過ぎる。
なるほどとも思うが、少々エキセントリックだとも思う。

富士山に登ろうと思うと言ったとき、それに対して「なぜ」と訊く人はいなかった。
「一度登らぬバカ、二度登るバカ」というように、富士山に登ることについて、改めて説明はいらない。
大方の日本人が「富士山に登ろうと思う」とき、その理由はただ一つ、「富士山が日本一の山で、私は日本人だから」だと、それで十分事足りる。

「富士は日本一の山」。
そういう歌を小学校で歌ったし、ここでの「日本一」の響きには、「日本一標高が高い」という言葉以上のものがある。

あらゆるものを凌ぐ、あらゆるものを内包する、偉大な存在。
それが富士山なのだ、と誰かが声高に言ったとして、多くの日本人は黙ってうなづいてしまうだろう。
物理的な意味を超えて、富士山は日本人の精神論に立ち入ってくる。

そんなわけで。

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# by yukotto1 | 2007-08-17 01:03 | ぐっとくる映画

くされ縁-ハンニバル-

平日午後7時半から8時頃にかけて、銀座8丁目界隈は夢みたいな空気に包まれる。
蝶のように美しい女性たちが艶めくドレスの裾をヒラヒラとなびかせながら、高い視線で颯爽と歩き、次々にビルの中へと吸い込まれていく。

そういったビルの前には必ずと言っていいほど、タキシード姿の精悍な顔つきの男性が背筋を伸ばして佇みながら、周囲を鋭く観察している。

銀座の、夜の顔。

そんな時間帯にこの近辺に足を運ぶことはそうないのだが、考えてみれば、自分自身が指定したビストロは8丁目の中心にあった。
その夜は、名古屋から出張で上京した友人と、大学時代の友人と3人で飲むことになっていた。

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# by yukotto1 | 2007-08-14 12:00 | 怖い映画
秋葉原は、年に一度行くか行かないかの場所だけれど、足を運ぶ度、ちょっとわくわくする。
ここがどこなのか分からなくなってしまいそうなボーダレスオーラをビシビシ受けて、なんというか、東京の懐の深さみたいなものを見せつけられる、そういう感覚。

そもそも秋葉原は、戦後、軍が放出したジャンクな電子部品を扱う闇市として発展してきたそうだ。
それが端緒になって、ラジオや無線機の一大市場となり、やがて家電量販店が軒を連ねるようになる。
その後、時代の移り変わりとともに主たる商品はパソコンパーツとなるが、私が東京に最初に暮らし始めた90年代半ば頃は、ようやくその波が訪れた時期だった。

私が初めて家庭用にPCを購入したのは1997年だったが、後に富士通に就職した「アキバ系」の友人の勧めに従い、指定された型番のパソコンを秋葉原の指定された店(雑居ビルの中にある、まともな看板もない薄暗い店)へ、一人で買いに赴いたことを思い出す。
あの時は、購入すべき価格まで指定されて、訳も分からず指示された値段まで値切った。
パソコンに対してはド素人なのに、下手に交渉を掛け合う客を、店の人はさぞかし奇妙に思ったに違いない。

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# by yukotto1 | 2007-08-03 00:57 | 笑える映画
こんな夜中に西郷さんが見たいなんて、突拍子もないことを平気で言う性格は相変わらずだと思った。
子どもみたいなところがある。

相手との相性や間柄によって、人のキャラクターというのは変わって当然だが、この人と一緒のときの私は、いつも少しだけお姉さんぽい役回りになる。
「しかたないなあ」とその思いつきやわがままに付き合ってやる・・・だなんて、いや、ほんとはきっと違う。
大人なようでいてまったく横柄なスタンス。
本当は、私の方がずっと気まぐれでわがままなのだ。

思いつきを提案するのは確かにいつでも彼の方だけれど、私は気分次第で、その提案に応えもするし、かわしもする。
イニシアチブはいつもこちらにあることを、私たちは無意識のうちに知っていて、だから私のスタンスはいつも「しかたないなあ」という受け身なそれなのだと思う。

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# by yukotto1 | 2007-07-30 00:49 | 音楽
見上げれば、本格的に夏の空。
蒸し暑い日本の夏だ。

ぬるくなりかけた缶チューハイをもう一口飲み、橋脚にもたれたまんま座り込んだ。

「BBQの後って、なんでこんなに疲れるんだろうね」

足場の悪い砂利だらけの河原で、椅子もテーブルもなく立ちっぱなしで、昼から夕方にかけての中途半端な時間帯に、噛み切れない肉と味の薄い焼きそばを食べる。
友だちに誘われて来たけれど、初対面の人ばかりで自己紹介が少々億劫だったりする。
主催者は六本木のバーのオーナーだそうで、その店の常連客がめいめいに友だちを連れて集まったらしい。
本来は特に共通点のない人ばかりだから、しかたなく会話は、きわめて一般的な話から始まる。

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# by yukotto1 | 2007-07-25 22:47 |
考えてみれば、これまではいつも、若くてこざっぱりした人ばかりだった。
一貫していたのは、皆、静かで穏やかだったこと。
私を守ってくれたこと。
けれどもそれでは飽き足らず、次第に欲張りになっていく私は、一層に包み込んでくれる寛大さを求めるようになった。

あらゆることが私にとっては初めてづくしで、春から夏、秋から冬への一年で、一緒に大人になっていった気がする、大阪の人。
私は慣れない料理をおぼえ、生活ごっこに夢中だった。
飽きるほどの夜更かしや長電話、ときめきもぬくもりも全部教わって、そして一年で私は旅立つことに決めた。

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# by yukotto1 | 2007-07-03 11:45 | 笑える映画
気分のとどまりを、淀みのように思うのは、近頃のよくない傾向だ。
よくない傾向だが、それに対処しないわけには日々暮らせないので、今日は外にパソコンを持ち出した。

自宅のブロードバンドが使えない。
数日前の晩、突然ネットにつながらなくなった。
ソフトバンクからレンタルしているルータの、8つくらいあるランプのうち2つが消えていたので、訳もわからず電源を抜いて挿してみて、30分放っておいたら、なぜか復旧した。
と思ったら、翌日にはまた使えなくなり、こんどは8つのランプが全部消えてしまった。

しかたがないのでテクニカルセンターに電話したら、ルータを交換する必要があるだとかで、それが届くのに数日かかる。
AirHがあるので致命的に困るわけではないのだが、IP電話も使えないので、「ホットライン」化している神戸の友人への電話代がかさむのが微妙にむかつく。
ソフトバンクは不通期間の利用料を割り引いてくれたりしないんだろうか。

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# by yukotto1 | 2007-06-03 00:43 | 考えてしまう映画

嫁にゆく-秋刀魚の味-

いまどき「お嫁にゆく」なんていう表現は古めかしすぎるかもしれない。
結婚は当人同士の問題だし、親が家がと言うのはナンセンスだ。

けれど、彼女の結婚に限っては、「お嫁にゆく」という表現がしっくりくる気がするし、彼女自身の慎ましさや折り目正しさといったものは、そんな古式ゆかしい香りがして、それが白い衣装に包まれたなら、まさに絵に描いたような「お嫁さま」ができあがる。

友人の一人は、由緒も正しい家に一人娘として生まれ、大切に大切に育てられてきた。
ご両親が子どもを諦めかけた頃に授かった娘なので、待ち望まれた子としてふさわしい名前がつけられた。
7年前、彼女と知り合って間もない頃に、その名の由来を聞かせてもらったのだ。
彼女の親しい友人なら、みんなその話をしっている。
とにかく彼女は、家族のこと、ご両親のことを、ことあるごとに話すからだ。
そういうときの表情は、いつも優しく愛に満ちている。

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# by yukotto1 | 2007-05-20 23:40 | ぐっとくる映画

地球は回る-バベル-

欲深い人間は、天に向って高い高い塔を建てた。
神の住む国まで達する、高い高い塔を建てた。

しかし、それは神の怒りに触れた。
神は、その愚かな驕りを戒めんとし、人間たちの言葉を7つに裂いた。

そのときから、私たちの間には互いに通じ合えない隔たりがそびえた。
もどかしい孤独の淵。
届かない、伝わらない、言葉、心。

「21g」を生み出した監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが、またしても時間軸を壊した複数人物たちの物語を、巧みにして大胆に描き上げた、映画「バベル」。
主要な役どころである菊池凛子がアカデミー助演女優賞にノミネートされたことで、一躍話題をさらった作品が、遂に日本でも封切られた。

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# by yukotto1 | 2007-05-01 00:36 | ぐっとくる映画
好きな有名人を挙げるとするなら、私がはっきり言える人は二人だけだ。

イチローと松本人志。

この二人に関しては、好きというか憧れというか、シンパシーというかジェラシーというか。
表現しがたい、何かしらスペシャルな感情を抱く。

いわゆるファンというのとは、ちょっと違う。
ファンはファンだが、別に追っかけでもないし、彼らの試合やライブに足を運ぶだとか、カレンダーを買うだとかするわけじゃない。
愛用のバットにも、ホームランボールにも、コントの台本にも、直筆サインにも興味はない。
そういうんじゃない。

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# by yukotto1 | 2007-04-26 03:34 |