生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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私が彼の名前を初めて聞いたのは、エイプリルフールの代々木公園だった。
花見日和の日曜日で、公園は賑わしく、人々は陽気だった。

ある女性が私の勤め先を聞いて、「あれ買ったよ」と言う。
あれって何?と尋ねると、耳慣れない商品の名前。
その響きから連想したのは、アウトドアグッズか何かだった。

怪訝な顔をする私を見て、「○○(私の勤める会社名)だよね?」と彼女は再確認するのだが、「そうだよ」と答えながら私はまったく解せなかった。
弊社の取扱商品に、そんなアウトドアグッズはなかったと思う。

その翌日、会社で近くの席のIさんが、「私、今さー、あれが欲しいなーって思ってるんだよね」とつぶやく。
「あれ」って何ですか?と訊くと、その「あれ」は、まさに前日代々木公園で耳にしたアウトドアグッズの名前だった。

「それ、うちの商品なんですか?」
「違うわよー。ショップジャパンよ」
「あー、そうなんだ」

ショップジャパンは、弊社と社名の響きが似ているので、間違える人が多い。
私が弊社取扱商品を知らなかったのではなく、相手が勘違いしていたのだと知って、少しほっとする。

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# by yukotto1 | 2007-04-24 11:33 | 笑える映画
どちらかと言えば、少女漫画より少年漫画を好んできた。
年の近い弟が二人もいるせいで、彼らが毎週買ってくる漫画雑誌を回し読みしていたからだ。

一番よく読んだのは、やはり週刊少年ジャンプだ。
小学生の頃には少年漫画の代名詞「ドラゴンボール」をはじめ、「キャプテン翼」「キン肉マン」「北斗の拳」「シティハンター」「聖闘士聖矢」といったテレビアニメ化もされたヒット作が連載されており、毎週楽しみにしていた。

週刊少年ジャンプは、1991年に600万部、1995年に新聞朝刊紙を超える650万部を発行したというから、そのメディア力はすさまじいものがある。
年齢別人口統計によると、1995年当時の全国10~19歳の男子数は820万人。
ざっと計算するに、その80%が読者ということになる。
同世代男子の人格形成に、ジャンプが果たした影響は計り知れない。

私がジャンプを欠かさず読んでいたのは中学生くらいまでで、漫画に興味がなくなったというわけではないが、さすがに高校生になると、なんとなく弟の部屋に勝手に入って、そこらへんに転がっている漫画を拾って読むということも減った。
あるいは、高校受験あたりのタイミングで、毎週のように漫画を読む習慣が途絶えてしまった、というのもあるかもしれない。
明確な理由は自分でもよく分からない。

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# by yukotto1 | 2007-04-23 20:29 |

息吹の約束-卒業-

今年は桜の開花が早いらしい。
折からの暖冬のせい。

卒業式に桜が咲くというのは錯覚で、桜が咲くのは通常、入学式の頃だ。
昨年より一週間ほど早い今年の桜でさえ、満開を迎えるのは4月の頭。

今年の桜が楽しみで、三寒四温の透明な空を見上げる。
どんな桜、どんな新しい季節。

硬い殻がほろほろとこぼれ、新しい何かが姿を現す。
それが、春という季節。
果たされる、息吹の約束。

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# by yukotto1 | 2007-03-13 11:26 | 考えてしまう映画
何人かの人が勧めてくれたのをきっかけに、初めて東野圭吾の小説を読んだ。
「手紙」は、昨年映画化もされたベストセラー小説である。

読み始めてまず感じたことは、「読みやすい」ということ。
純文学に慣れすぎた私からすると、読みやすすぎて手ごたえがないくらいだ。
いたって普通の言葉遣いで綴られて、分かりやすく物語が紡がれていく。
つまり、ストーリーの魅力が読むものを結末まで力強く引っ張るのだ。

主人公の兄は、「弟を大学に行かせてやりたい」ために老婦人の家に盗みに入り、タイミング悪く見つかって、意図せず殺人を犯してしまう。
兄は15年間、服役することになるが、「殺人犯の弟」というレッテルを貼られた主人公は、社会から差別され、手に入れたものをことごとく奪われ、苦悩に満ちた人生を歩むことになる。
本作は、その苦しみから逃れんとする過程、立ち向かわんとする過程、そういったものを描く。

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# by yukotto1 | 2007-03-12 23:14 | 考えてしまう映画
日曜の午後だったか、そういう時間帯に観るのにちょうどいい映画だと思った。
それも自宅で、ソファにもたれながら、一人で観るのがいいかもしれない。
外は晴れていて、子どもの声など漏れてきて。

「イン・ハー・シューズ」。
対照的な姉妹の話。

姉は優秀だが地味で生真面目な弁護士。
妹は美人だが学習障害をもつふしだらな遊び人。

好き、だけど嫌い。
嫌い、だけど好き。

同じ両親から生まれた、年の近い兄弟姉妹というのは、互いに不思議な存在だと思う。
ルーツを同じくして、あるときまでの記憶をほとんど共有しているのに、性格も外見も、生き方も違う。
外見が少なからず似ているケースはままあっても、性格においては、違っている方がむしろ自然だ。

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# by yukotto1 | 2007-02-20 23:01 | 考えてしまう映画
渋谷の東急文化村で、2年ぶりのレニングラード国立バレエを観た。
今回は3列目という舞台間際の席。

思い返せば、「ドラリオン」予約よりさらに前、確かまだ春先だった気がするけれど、友人が「来年の話をすると鬼が笑っちゃうけど」と言いながら誘ってくれた。
俄かに想像できないくらい先の予定ではあったけれど、だからこそ断る理由がない。
「もちろん行きます!」と二つ返事で答える。

そして、スケジュール帳の10ヶ月先のページに「バヤデルカ」と書き入れる。
それってどんな話よ?と思いながら。

「先の予定」を立てられるようになったのは、転職の賜物だ。
以前の仕事をしていた頃は、当然のように先のことが見えなかった。
だから、よっぽどのことでなければ、数ヶ月先はおろか、今週末の予定さえ立たないことがままだった。

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# by yukotto1 | 2007-02-17 03:20 | 演劇
シルク・ドゥ・ソレイユ。
改めてネーミングの意味を考えたのは、つい先日のことで、シルクというと英語で絹のことを想像していたが、発祥はカナダ・モントリオール、考えてみればそれはフランス語なのだ。

ソレイユは、川原亜矢子の犬の名前だったな。ラブラドール・レトリバーのソレイユ。
意味は太陽。

だから、シルク・ドゥ・ソレイユは、太陽のサーカス。

秘密の呪文で扉が開くように、それは姿を現す。

チケットをとったのは夏だった。
2月に始まる公演の、予約は8月。

一緒に行こうねと約束したのに、間近になって仕事で行けなくなってしまったと残念そうに言う。
私にとっても残念だけど、半分くらいは織り込み済みのことなので「しかたないね」と電話口。

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# by yukotto1 | 2007-02-12 23:35 | アートな映画
正月に実家に帰省した折、母が表紙の日焼けしたアルバムを引っ張り出してきた。
私と弟の小学校に上がるより前のアルバム。

四半世紀も寝かせられれば、文字通りセピアの色調になる。
まして、70年代。

前髪を眉毛の1cmくらい上に切りそろえたおかっぱ頭の私。
短いワンピースの裾から、ワカメちゃんみたいにパンツがいっつも見えている私。
子どもらしい滑らかな頬を紅く輝かせ、瞳に光をちりばめている私。

どれもこれも、笑顔だ。
作り笑いじゃない。
自然で、幸福で、愛に満たされた笑顔だ。

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# by yukotto1 | 2007-02-12 01:29 | 音楽
高校生のとき、父も同席した、ある集まりの場でちょっとした思い出話を披露して、その拍子に涙がぽろぽろとこぼれてしまったことがある。
みんなの前で、ほとんど無意識に、瞬間的に、涙があふれてとめられなくなった。

その帰り道、父は車の中で私にこう言った。
「お前は感受性が強すぎるから、心配なんや」

そのとき私は、父は私が人からヘンな目で見られることを恐れているのかと思った。
もしそうだとしたら心配することはない、そう思った。

でも、そのとき父が心配したことの意味が、今なら、よく分かる。

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# by yukotto1 | 2007-01-25 01:19 | ぐっとくる映画
オフコースの「眠れぬ夜」という歌の、そのフレーズがなぜか口をついて出てくることがある。
地下鉄の出口から地上に出るときだとか、買い物袋を提げた帰り道だとか、なにげないときに意識もせずに口ずさむ。

「愛のない毎日は自由な毎日」

それは、確かにそうなのだ。
自らをとりまく日常に対して、確かにこれは愛がある毎日だと思うときも、そうは思えないときも、そのフレーズの意味するところはいつも正しいと感じる。

愛のない毎日は自由。

けれど、自由であることが自由でないことよりも必ずよいというわけでもない。
たいていの物事は、絶対的に良いとか絶対的に悪いとかいう二元論で語られるのではなく、何かよりちょっと良かったり、ちょっと悪かったりする、そのバランスの上で成立しているのだから。

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# by yukotto1 | 2007-01-21 23:04 | 音楽
昨日、少々髪を短く切りすぎた。
私は髪を伸ばすのが苦手だ。

まとめ髪が似合うのにと言われたことに反発した覚えはない。
ただ、気分の移ろいのちょっとしたバランスで、「短くしちゃいますか?」に「そうしちゃってください」と口走ったというだけだ。
人の心などというのは、そのくらいの思いつきで物事の結果を引き起こす。
慎重さも大切だが、そればかりでは前に進めないこともある。

風がひどく強く、寒さを感じる一日だった。

美容院に行くのは午前中と決めている。
休みの日が有効に使えるからだ。
短くなった髪で歩く表参道の街並み、まもなく開く店の前にバーゲンセールを待つ行列ができている。
そこにまぎれる気分にはならない。

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# by yukotto1 | 2007-01-08 14:29 | 泣ける映画
友人の家を訪ね、幼い子どもたちと戯れ過ごす。
珍しく人が多いのが嬉しくてしようがないと、楓のような手をぱっと開いて高く挙げ、飛び跳ねて笑う無邪気。
尻尾の短い小さな犬も手伝って、眺めよく港まで見渡せるその部屋は大賑わいだった。

おぼえたての言葉は、半分以上が鸚鵡返しの舌ったらず。
迷いのない瞳を見開いて、繰り返し、繰り返し、世界の姿を確かめている。

子どもの顔がほころぶと、大人の顔もつられてほころぶ。

今日は、よく晴れた冬の一日だった。
各駅停車の扉が開くたび、暖房の効いた車内に冷えた空気が紛れ込んできた。

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# by yukotto1 | 2006-12-31 22:03 | 笑える映画
いわゆるハリウッド的サクセスストーリーにおいて、成功の鍵となるのは大局的に見て以下の3つ。

1.(唐突なほどの)独創性
2.(傍若無人なほどの)度胸
3.(実に映画的な)幸運

これがすなわち大事な仕事を成功させるために必要な要素で、主人公は上記の3つを備えていなければならない。
そんなサクセスストーリーを見終わって、「あー面白かった」と一種の爽快感を感じながら同時に観客は思う。
「でも、現実はそんなにうまく行きっこない」
映画は夢物語だと再確認し、明日もまた仕事かと上司や取引先の顔を思い浮かべてため息をつく。

けれど、先日「プラダを着た悪魔」を見たときの私の感想は、少し違った。

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# by yukotto1 | 2006-12-26 18:33 | ハッピーになる映画

トンネル

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ゴー・トゥ・ザ・アナザーワールド
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# by yukotto1 | 2006-12-23 16:27 | その他

群れ

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前進あるのみ。
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# by yukotto1 | 2006-12-23 16:20 | その他