生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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日曜の午後だったか、そういう時間帯に観るのにちょうどいい映画だと思った。
それも自宅で、ソファにもたれながら、一人で観るのがいいかもしれない。
外は晴れていて、子どもの声など漏れてきて。

「イン・ハー・シューズ」。
対照的な姉妹の話。

姉は優秀だが地味で生真面目な弁護士。
妹は美人だが学習障害をもつふしだらな遊び人。

好き、だけど嫌い。
嫌い、だけど好き。

同じ両親から生まれた、年の近い兄弟姉妹というのは、互いに不思議な存在だと思う。
ルーツを同じくして、あるときまでの記憶をほとんど共有しているのに、性格も外見も、生き方も違う。
外見が少なからず似ているケースはままあっても、性格においては、違っている方がむしろ自然だ。

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by yukotto1 | 2007-02-20 23:01 | 考えてしまう映画
シルク・ドゥ・ソレイユ。
改めてネーミングの意味を考えたのは、つい先日のことで、シルクというと英語で絹のことを想像していたが、発祥はカナダ・モントリオール、考えてみればそれはフランス語なのだ。

ソレイユは、川原亜矢子の犬の名前だったな。ラブラドール・レトリバーのソレイユ。
意味は太陽。

だから、シルク・ドゥ・ソレイユは、太陽のサーカス。

秘密の呪文で扉が開くように、それは姿を現す。

チケットをとったのは夏だった。
2月に始まる公演の、予約は8月。

一緒に行こうねと約束したのに、間近になって仕事で行けなくなってしまったと残念そうに言う。
私にとっても残念だけど、半分くらいは織り込み済みのことなので「しかたないね」と電話口。

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by yukotto1 | 2007-02-12 23:35 | アートな映画
「もしも死というものがなかったら、どんなにいいか」と思っていた。
そういう私にOさんは言った。
「死があるから、人は一生懸命生きられるんやと思うな」。

高校生だった私は、その意見に反対だった。
どこかで聞いたような安っぽい空言、そう思った。

死は、誰もに等しく訪れる。
人生を死への行進だと複数の人が言うのを聞いた。

子どもの頃、自分はもしかしたら永遠に大人にならないんじゃないかと考えることがあった。
確かに時間という概念は流れていくけれど、ただ生きている一日が増えていくだけで、それだから大人になるとは限らないと思った。
ともすれば、今でも、自分はもしかしたら永遠に死なないのではないかと考えることがある。
でもそれが、まるきりの妄想だということは知っている。

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by yukotto1 | 2006-12-15 23:46 | 怖い映画
10月の3連休、ある晴れた日。浜離宮公園を散歩する。

以前、汐留の高層ビルの中から、毎日のようにこの公園を眺めていた。
広々として海に臨み、緑が生い茂り、静かな池と刈り込まれた植木が見える。
「離宮」という言葉の響きは、なぜか「竜宮城」を思い起こさせる。
あそこをのんびり散策したら、どんな気分なのだろうと思いながら見ていたのだ。

逆に公園から、私がいつもこちらを眺めていたはずのビルの21階付近を見上げると、その窓は小さすぎて、中に人がいると思うととても不思議な感じがした。
今もあそこから、こののどかで平和な公園を見渡している人がいるだろう。
休日出勤の合間に休憩をとり、紙カップのコーヒーを片手に息をつきながら。
あるいはホテルのラウンジで、午後のひとときを寛ぐ恋人たちや外国からの観光客もいるかもしれない。

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by yukotto1 | 2006-11-19 10:47 | ハッピーになる映画
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「今年もロックフェラーセンターのスケートリンクがオープン」

あるブログの記事を読んで、私は反射的に思ったのだ。
「そうだ、ニューヨークでアイススケートをしよう」

並び立つ星条旗が風にひるがえる摩天楼の狭間、周囲より1階分くりぬいたように窪んだスペースに、小さなスケートリンクがある。
そのリンクを中心に据えてロックフェラーセンターは立ちはだかっていると言ってもいい。
そこは観光地でもあるしオフィスビルでもあり、ショッピングセンターでもあって、多くの人がビジネスミーティングの前後や買物の合間に、四角いリンクを囲むように立ち止まり一休みする、そんな風景を目にすることができる。
クリスマスシーズンには大きな「大統領のクリスマスツリー」が飾られることでも有名だ。

ほんの少し考えるだけで、そこが舞台となる作品は幾つも挙がる。
出発前に観た「ニューヨーク・ストーリー」というオムニバス映画の中でも、コッポラ監督の第2話「ゾイのいない生活」でロックフェラーセンターのスケートリンクが登場していた。
大金持ちだが、音楽家の両親が海外を飛び回っているために高級ホテルで暮らす少女が、母親と久しぶりに買い物にでかけ、その合間にこのリンクを見下ろすシーンがある。

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by yukotto1 | 2006-11-19 01:03 | ハッピーになる映画

安堵-モンスター-

友人と会うときは、断然一対一がいい。
その人と私、それぞれには心打ち解けた間柄でも、そういう友人2人といっぺんに、つまり3人で会うとなると、急に私のテンションは変わってしまう。
2人のときの私と、3人のときの私、もっと多くの人たちに囲まれたときの私、全部違うのだ。

意外に思われることもあるのだけれど、私はあまり大人数の集まりが得意じゃない。
やたらと自分の役回りみたいのを考えてしまうし、その中にそれほど親しくない人がいたりすると、妙に自分を譲ってしまう。
団体行動が基本的に苦手なのだ。

一番心地いいと感じるのは、誰かとの一対一の時間。
私は相手の話を聴き、相手は私の話に耳を傾けてくれる。
打ち明け話のように本音を話し、とっておきの秘密を聴く。
実際には秘密でもなんでもないのかもしれないけれど、互いの目を見ながらする話は、他の人のいる場でする話とは明らかに違う、特別な感じがする。

大勢と賑やかに過ごすのも、たまには悪くないけど、それはそれ、これはこれ。
私には、大切な人と個々にゆっくり向き合う時間が必要なのだと、年を重ねるごと強く確認するようになっている。

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by yukotto1 | 2006-09-29 20:18 | 考えてしまう映画
大学の教養課程で在籍していた通称「高山ゼミ」は、「国際政治・経済・社会の変容とメディア」という講義名がついた少人数ゼミだった。
入学式の翌日、つまり大学の授業初日、シラバスに書かれた「国際」や「メディア」の文字に躍らされて足を向けた教室で、さっそく面接と作文によるセレクションが行われ、後日、結構な競争率で幸運にも受講が許された。
だから、「高山ゼミ」との関わりは、私の(2つ目の)大学入学初日から始まって現在に至っているというわけだ。

毎週、先生やゼミ生が選んだ、TIMEやBusinessWeek、Economistといった海外のメディアの政治・経済・社会に関する記事を読み、それについてディスカッションを行うという形式で、当然記事は外国語で書かれているから、毎回10ページ近い分量の記事(しかも政治や経済や技術の専門用語満載)を予習として読みこなさねばならないというだけでも、英語力が中途半端な私には相当に骨の折れる授業だった。

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by yukotto1 | 2006-09-06 23:25 | 笑える映画
冷蔵庫を買うことにした。
理由は、単純にキャパが足りなくなったから。

転職をして、自炊生活を始めた途端、自分んちの冷蔵庫がいかに小さすぎるかということに気づいた。
なんでこんなに物が入らないんだろう?という愚問を繰り返して、ようやく「そっか、冷蔵庫が小さいからだ」と行き当たる。
もう7年も前に買ったその冷蔵庫は、確かにひどく小さい。

当時私は社会人になり、寮生活を始めたばかりだった。
小さな小さなテレビとビデオデッキとCDラジカセ以外の電化製品は何一つ持たずに東京から引っ越して、3日でやっぱり冷蔵庫は必要だと気がついた。
いくら部屋にキッチンのない寮の部屋だと言っても、最低限の飲み物なんかを冷やす装置は生きていくのに不可欠だ。

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by yukotto1 | 2006-08-28 21:55 | ハッピーになる映画
NYを舞台にしたあるテレビドラマで、「ニューヨークで一番の権力者は人気レストランの予約係だ」というくだりがある。
それはおそらく、東京でも同じこと。

お誕生日祝いのディナーをどうしようと尋ねると、和食かイタリアンがいいという回答で、私はさっそくレストランを探し始めた。

ひとまず私は、最も信頼するグルメサイト「アスク・ユー・レストランガイド」で和食とイタリアンのランキングをチェックする。
それから、センスが良さそうなグルメ系ブログをひととおりチェックする。
さらには、自宅に山積みストックされた「東京カレンダー」と「danchu」のバックナンバーをめくる。

そして、結局、上記の情報を総合したとき、星の数ほどある東京のレストランの中で、舌におぼえがあるらしい人々のお気に入りは、ほんの一握りの店に集約されることが分かる。

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by yukotto1 | 2006-08-09 00:20 | ノリノリの映画
本当は1月に書いた記事なのだが、何かしら思うところあって、書いたまま掲載していなかった。
それは前職の最終出社に近い日、仕事帰りに、とある男友達と会った日のこと。

彼も私とちょうど同じ頃、転職をしたのだが、その日は双方共に引継ぎと身辺整理で時間を過ごした一日だった。
彼の転職先は、どういった縁か、かつて私が新卒で勤めていた自動車会社で、そんなわけで彼はまもなく愛知県への引越しを予定していた。

あれから、半年を優に越えた。
彼が新しい会社で働き始めて4ヶ月が経つ。
そんな彼から、昨夜ずいぶん久しぶりのメールが来たので、この記事を思い出して載せてみる。

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by yukotto1 | 2006-08-07 21:57 | アートな映画