生活視点の映画紹介。日常のふとした瞬間思い出す映画の1シーンであったり、映画を観てよみがえる思い出だったり。生活と映画を近づけてみれば、どちらもより一層楽しいものになるような気がします。


by yukotto1
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photo by hikaru

ある友人は、花の名前をよく知っている。
駅から自宅へ歩く間に見かけた花の名前を、10種類ほど言い当てられる。

犬の種類もよく知っている。
その血統や気性なんかも知っている。

当たり前みたいに「イングリッシュスパニエル」と言われても、私は「イングリッシュ」なのか「スパニッシュ」なのか混同してしまう始末だ。
それがどんな姿かたちの犬なのか、名前だけ聞いても分からない。

一方、その友人はビジネス用語なんて知らない。

漫画には詳しいのに、映画には詳しくない。
神話には詳しいのに、落語には詳しくない。

私たちは同い年だし、同じ街の出身だし、同じ中学で学んだし、同じような方言で話すのに。
けれども、私たちの興味関心はまったく違うところにあって、そのせいで持っている知識はあまりに違っている。

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by yukotto1 | 2010-04-20 00:54 | ハッピーになる映画
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photo by hikaru

「いらいらする子どもだな」

「かいじゅうたちのいるところ」を観に行って、私が感じたことは、結局そういうことだった。

幼児とは言えない年齢になったマックスは、わがまま放題に暴れたり、嘘をついたり、調子に乗ったりする。
いくら父親が不在でも、良識的な母と姉がいて、不幸というほどの境遇でなし、感情をコントロールしきれず、苛立ちを暴力的に発散する様は、逆に彼が十分に愛され甘やかされて育った末っ子だからとしか思えない。

すべてが彼の思うとおりいくわけではないし、皆が彼のためにだけ生きているわけではないと、もうそろそろ理解しなければいけない年ごろだ。
それなのに、やりたい放題するマックスに、私はいらいらしてしょうがなかった。

人間は、子どものときに親の愛情を得るためにとった戦略を、大人になっても選ぶ傾向があるらしい。

甘える、黙り込む、暴れる、がまんする、怒る、泣く、おどける、健気になる、無視をする・・・

子どもほど分かりやすくなくても、相手を自分の望み通りに動かしたいと思うとき、人はそれぞれ、ある種の行動パターンをもっている。
なれなれしく甘えて相手の懐に入ろうとしたり、都合が悪くなると黙り込んで相手が「しょうがないな」と言うのを待ったり、いつも成功するほど万能でなくても、気づくと選択しているその人なりの行動の癖は、少なからずあるなと納得してしまう。

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by yukotto1 | 2010-01-26 23:01 | アートな映画
秋葉原は、年に一度行くか行かないかの場所だけれど、足を運ぶ度、ちょっとわくわくする。
ここがどこなのか分からなくなってしまいそうなボーダレスオーラをビシビシ受けて、なんというか、東京の懐の深さみたいなものを見せつけられる、そういう感覚。

そもそも秋葉原は、戦後、軍が放出したジャンクな電子部品を扱う闇市として発展してきたそうだ。
それが端緒になって、ラジオや無線機の一大市場となり、やがて家電量販店が軒を連ねるようになる。
その後、時代の移り変わりとともに主たる商品はパソコンパーツとなるが、私が東京に最初に暮らし始めた90年代半ば頃は、ようやくその波が訪れた時期だった。

私が初めて家庭用にPCを購入したのは1997年だったが、後に富士通に就職した「アキバ系」の友人の勧めに従い、指定された型番のパソコンを秋葉原の指定された店(雑居ビルの中にある、まともな看板もない薄暗い店)へ、一人で買いに赴いたことを思い出す。
あの時は、購入すべき価格まで指定されて、訳も分からず指示された値段まで値切った。
パソコンに対してはド素人なのに、下手に交渉を掛け合う客を、店の人はさぞかし奇妙に思ったに違いない。

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by yukotto1 | 2007-08-03 00:57 | 笑える映画
昨日、少々髪を短く切りすぎた。
私は髪を伸ばすのが苦手だ。

まとめ髪が似合うのにと言われたことに反発した覚えはない。
ただ、気分の移ろいのちょっとしたバランスで、「短くしちゃいますか?」に「そうしちゃってください」と口走ったというだけだ。
人の心などというのは、そのくらいの思いつきで物事の結果を引き起こす。
慎重さも大切だが、そればかりでは前に進めないこともある。

風がひどく強く、寒さを感じる一日だった。

美容院に行くのは午前中と決めている。
休みの日が有効に使えるからだ。
短くなった髪で歩く表参道の街並み、まもなく開く店の前にバーゲンセールを待つ行列ができている。
そこにまぎれる気分にはならない。

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by yukotto1 | 2007-01-08 14:29 | 泣ける映画
昨夜、変な夢を見た。

彼と夜9時に外で待ち合わせをしたのに、私がうっかり眠ってしまって目が覚めたら朝だった、という夢。
「やばい!」と思って携帯を見たら、彼からの着信が何件もあって、あわてて電話をしようと思うんだけど焦って携帯がうまく操作できず、彼に電話できない、という夢。

で、その焦っている横でつけっぱなしのテレビから、笑福亭鶴瓶が阿部政権で官房長官に任命されたというニュースが流れていて、鶴瓶は実は小泉劇場の影の立役者だったという衝撃の事実がドラマ仕立ての再現VTRで報じられるのを「わるべはやっぱりタダモノやないな」なんて思う、という夢。(うちの弟は鶴瓶のことを「わるべ」と呼ぶ)

奇妙な目ざめでぼんやりしながら着替えたせいか、今日着た服は色のトーンが季節に合っていない。
駅まで歩きながら後悔した。
会社に着いて、同じチームの人がコーデュロイを羽織っているのを見て、さらに後悔した。

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by yukotto1 | 2006-09-26 13:12 | 怖い映画
幼いとき、母親と一緒に「ドラえもん のび太の恐竜」の試写会に行ったことがある。
三ノ宮の新聞会館までおでかけして、映画の後、喫茶店で生まれて初めてレモンティーなるものを飲み(普段コーヒーしか飲まない家庭だった)、帰りの電車でものすごく気分が悪くなった。
そのせいで、その後20年近く一切紅茶に口をつけないというトラウマになった体験だが、試写会というと俄かにそれを思い出す。(今はストレートティーに限って飲むことができる)

それでも、転職してやりたかったことの一つは、試写会に行くこと。
たいていの新作試写会は平日の夜、19時スタートなんかで催されるので、招待券だけ手に入れたものの、(そんなことは最初から分かっていることだが)結局仕事が終わらず行くことができないという例が度々続き、やがて応募すること自体やめてしまった。

それが、今は目についた試写会招待の告知に、かたっぱしから応募している。

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by yukotto1 | 2006-05-11 20:16 | 考えてしまう映画
朝から私は、なぜこの数日、体重の減少がぴたりと止まったかについて考えていた。
正確に言うなら、夕食の前に測ると記録を更新するように毎日減っている体重が、朝の測定となると前日と同じか、場合によっては増えている理由だ。

ジムでのトレーニングは一日置きの早朝なので、体重が全然減っていないのを見て、バイオメトリクスのコーチは「どうしました?」と訊く。
レシピどおりに毎日自炊をし、トレーニングも精一杯の力を出している。
水も毎日2リットル欠かしていない。
なのに朝の測定時ばかりは体重が減っていない事実に、私は説明の術を持たない。

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by yukotto1 | 2006-03-18 00:18 | ノリノリの映画
バイオメトリクスを始めたという話は前回の記事に書いた。
このプログラムでは4週間、定期的な筋トレと食事制限に加えて、一日2ℓ近い水を飲むことが課せられる。
水分を多く摂取して食欲を抑制し、肝臓の脂肪代謝を高める効果があるのだそうだ。
確かに、大量の水を飲むだけでお腹がたぷたぷで満腹感がある感触もする。

一日2ℓ近い水となると、正直言って朝から晩まで絶え間なく飲み続けているという感じ。
ミネラルウォーターをペットボトルで4本弱、これを朝起きてから昼食までに1本、午後1本、夕方1本、夜1本というペースで飲んでいる。

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by yukotto1 | 2006-03-09 00:47 | 怖い映画
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私の祖父は、父方も母方も既に他界している。
母方の祖父が死んだのは、3年前のことだ。

多くの死がそうであるように、彼の死もまた突然だった。
彼は極めて健康だったが、ある冷たい冬の夜、村の寄り合いで好物の酒を飲み、酔っ払って単車を走らせたら、一人で転んで田んぼの溝にはまって死んだ。
夜が更けても帰ってこないので心配されたが、朝になって既に死んでいるのが発見された。

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by yukotto1 | 2006-02-26 23:34 | 笑える映画
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映画「恋愛適齢期」の中で、主人公のジャック・ニコルソンは、自分自身を知るために過去の恋人を順々にたずねていく。
その多くはひどい別れ方をした女性たちで、彼の顔を見るなり、怒りに震えて物が飛んできたりする。

「君は頭が良くて、ちょっとおかしくて、かわいい人だ。とても強いところもあるし、弱いところもある。
でも、優しくはないよね。

いや、本当は優しいんだけれど、それが表面的な部分に出てこないタイプだよね。
それが悪いっていうんじゃないよ。
優しくなんかなくったっていいんだけど、優しいともっといいかもしれない、っていうだけ」

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by yukotto1 | 2005-12-20 22:08 | ハッピーになる映画